伝説のフラメンコ・ダンサー、カルメン・アマジャ生誕100年を記念して制作されたドキュメンタリー。アマジャの血を引く母と娘、ダンサー志望の少年を追いかけながら、フラメンコがどのように次世代に受け継がれていくのかを映し出す。
ストーリー
1913年、スペイン・バルセロナのソモロストロ地域の農家に生まれ、フラメンコを芸術の域にまで高めた不世出のフラメンコ・ダンサー、カルメン・アマジャ。1941年ニューヨーク公演で絶賛を浴び、ハリウッド映画にも出演。1961年のスペイン映画「バルセロナ物語」でも見事なステップを披露するが、1963年にこの世を去った。そんな彼女の実の姪であるカリメとその娘がアマジャの血と魂を継承する。超絶技巧の足さばきで見る者の目を釘付けにするカリメ。一方、ピカピカのフラメンコ・ブーツを履いて舞台に立つ日を夢見る少年ダンサー、フアニートの姿をカメラが捉える。固い絆で結ばれたバルセロナのジプシー・コミュニティーの中、フラメンコがどのように次世代に受け継がれていくのかをバルセロナの街の熱い空気とともに映し出していく……。