監督
アメリカの黒人教会の宗教音楽として生まれたゴスペルが、なぜキリスト教徒ではない日本人にまで広く親しまれるようになったのか、ゴスペルの本質を探りながらその理由を追求する音楽ドキュメンタリー。日本のゴスペルはダンスやミュージカル、J-POPの要素を取り入れ独自発展していっている。日米のゴスペルアーティストへのインタビュー、米国南部で活躍する日本人ゴスペル指導者、日米の教会、ゴスペルイベントなどへの取材を通し、ゴスペル音楽のその先にあるものを考察する。監督は、性同一性障害を抱える現代アーティストを追った「ピュ~ぴる」や、日本総合格闘技PANCRASEの試合や選手たちを捉えた「MMA ドキュメンタリー HYBRID」を手がけた松永大司。2014年7月19日、神奈川県・横浜シネマ・ジャック&ベティにて先行上映。
ストーリー
奴隷として虐げられてきた黒人たちの叫びから生まれ、黒人キリスト教会を中心に宗教音楽として発展してきたゴスペル。日本には1988年のミュージカル『Mama,I Want to sing』や、1993年の映画「天使にラブソングを…」をきっかけに広まり、現在では各地でゴスペルコンサートやゴスペルを習える音楽教室が多く開かれ、日本のゴスペル人口は約20万人もいる。しかしその9割以上は、キリスト教徒ではないノンクリスチャンだと言われている。日本のゴスペルの礎を築いた淡野保昌、亀渕友香、ラニー・ラッカーら国内のゴスペル指導者や、アルバム『カーク・フランクリン&ザ・ファミリー』でゴスペル界初となるグラミー賞を受賞したカーク・フランクリン、キリスト教伝道師フランクリン・グラハム師へのインタビュー、国内最大のゴスペルイベントYOKOHAMAゴスペルフェスティバル横濱ゴスペル祭や仙台ゴスペル・フェスティバルなど日本各地のイベント・コンサート、日米の教会への取材を行い、なぜ日本で広くゴスペルが親しまれるのか、ゴスペルという切り口から今の日本を見つめる。
スタッフ
撮影
西川貴紘
撮影
初鹿紗梨
撮影
長友耕太
撮影
池内義浩
映像
浅香康介
編集
鈴木真一
録音
池谷鉄兵
助監督
中山権正
プロデューサー
飯塚冬酒
音楽編集
茂野雅道
整音
中山隆匡
色彩設計
関谷和久
タイトル
イチ
翻訳
堀上香
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
[c]CASTANETS
[c]キネマ旬報社