監督、脚本
写真からフィルム、ビデオまで多様なメディアを駆使して活動を続ける映像作家フィオナ・タンが、世界各国の血縁者に取材し、異国の地に生きる華人の文化的アイデンティティについて考察したドキュメンタリー。東京都写真美術館で開催の展示会『フィオナ・タン まなざしの詩学』の中で、「影の王国」とともに上映。
ストーリー
フィオナ・タンがオーストラリア、香港、インドネシア、中国、ドイツ、オランダを訪れ、自らの血縁者を取材。異国の地に生きる華人の文化的なアイデンティティーについて考察する。インドネシアで中国系インドネシア人の父とオーストラリア人の母の間に生まれ、オーストラリアで育ち、ドイツ、オランダといったヨーロッパで生活するようになって12年。フィオナ・タンにとって、それは“自分は何者なのか”を問う旅でもあった。しばしば自らを“真の異邦人”と称するフィオナ・タンの原点とも呼べる一篇。