現代日本のリアリズム絵画の第一人者・野田弘志の最新作の制作過程を、北海道の豊かな四季と共に追ったドキュメンタリー。監督は「爆心 長崎の空」の日向寺太郎。洞爺湖を望む原生林にアトリエを構え、日々自然を見つめ人間を見つめキャンバスに向かう一人の画家の苛烈な情熱と献身の姿を克明に映し出す。撮影は「絵の中のぼくの村」の清水良雄。
ストーリー
デザイナー・イラストレーターの仕事を経て、30代で美術界に鮮烈なデビューを飾って以来、戦後の抽象絵画全盛の中、写実を追求し続け、常に日本の写実絵画界を牽引してきた野田弘志。70代の現在、北海道・洞爺湖を望む原生林にアトリエを構え、日々自然を見つめ人間を見つめながらキャンバスに向かい続けている。圧倒的な密度の作品を完成させるために必要とする期間は一作品に一年。カメラは、彼の最新作《聖なるもの THE IV 鳥の巣》の制作過程を、北海道の豊かな四季と共に追いかける……。