チャールトン・ヘストン
Chysagon
ブロードウェイの舞台でヒットしたレスリー・スティーヴンスの舞台劇をジョン・コリアーとミラード・カウフマンが共同で脚色、「七月の女」のフランクリン・J・シャフナーが監督したアクション・スペクタクル。撮影は「スパルタカス」のラッセル・メティ、音楽は「枢機卿」のジェローム・モロスが担当した。出演は「偉大な生涯の物語」のチャールトン・ヘストン、「リオ・コンチョス」のリチャード・ブーン、「シェナンドー河」のローズマリー・フォーサイス、「十戒(1957)」のヘンリー・ウィルコクスン、「目隠し」のガイ・ストックウェル、「大いなる野望」のジェームズ・ファレンティノほか。製作はウォルター・セルツァー。
ノルマンディ海岸一帯を領地とするウィリアム公は、辺境に侵入するフリースランド人を撃退するためクリセゴン(チャールトン・ヘストン)にその任を命じた。弟のドラコ(ガイ・ストックウェル)や僚友のボース(リチャード・ブーン)らを率いて目的地に着くと、村のドルイド教徒たちがフリースランド人に襲われていた。一行はこれを海へ撃退したが、フリースランド人捕虜の中に少年がおり、それが敵の王子であることには誰も気がつかなかった。村の秩序が回復され、城塞の修理が始まった頃、クリセゴンらは鷹狩りに出かけ、そこで猟犬に襲われているブロンウィン(ローズマリー・フォーサイス)という娘を救った。彼女は族長の息子マークと婚約していた。やがて2人の結婚式。クリセゴンは守備隊長として2人を認めていたが、その時になって初めて彼女への押えることの出来ない愛を感じ、村の習慣にある、初夜権の行使を申し入れた。が、最後の瞬間に自分の行為を恥じ、彼女をマークのもとに返そうとしたが、彼女は元来彼に惹かれていた。その夜2人は愛を誓いあった。激怒したマークは、復讐のためフリースランド軍に下って援助を求めた。不意をつかれたクリセゴンは援軍の到着を待つ以外にない状態にまで追いやられたが、この戦乱の中で、ドラコは少年の素性を知り、少年を盾にすることで急を逃れた。ドラコはそのスキに単身援軍を求めに行き、ついに勝利を飾った。ところがドラコはその働きを吹聴して兄の解任を迫った。兄の影にかくれて認められなかった自分にチャンスが来たのだ。大公にざん言して決定に至らしめ、有頂点の弟に、兄の説得は役に立たなかった。凄絶な決闘の末、兄は弟を倒した。兄の悲しみは深かった。フリースランド軍との戦いも完全に終わったわけではない。気をとりなおした彼は捕虜の王子をその父のもとに返し、平和的な解決を計った。クリセゴンは大公に会って事情を説明しに出かけたが、その途中、待ち伏せたマークが彼を襲った。クリセゴンが馬上から落ちるのと、ボースがマークを追いつめたのと同時、クリセゴンは一命をとりとめ、マークは死んだ。彼はボースとともに大公の居城に向かった。
Chysagon
Bors
Bronwyn
Priest
Draco
Odins
Marc
Frisan Prince
Volc
Holbracht
Tybald
監督
原作戯曲
製作
撮影
音楽
脚色
脚色
[c]キネマ旬報社