レッド・ファミリー|MOVIE WALKER PRESS
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レッド・ファミリー

2014年10月4日公開,100分
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第26回東京国際映画祭で観客賞に輝いた韓国発のユニークな人間ドラマ。偽りの家族を装い、任務に挑む北朝鮮のスパイたちが、隣人の家族とふれあい、次第に彼らに憧れを抱くも、そのことがきっかけで運命を狂わせていく姿が描かれる。韓国の鬼才、キム・ギドグが製作総指揮、脚本、編集を務めている。

予告編・関連動画

レッド・ファミリー

予告編

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

誠実な夫に美しい妻など誰もがうらやむような4人家族。ところが、彼らは妻役のベクをリーダーとする北朝鮮のスパイで、母国に残された家族の命と引き換えに任務に挑んでいた。隣の韓国人家族との交流を経て、次第に心を動かされていく4人。そんなある日、夫役のキムの妻が脱北に失敗し、ベクは手柄を立てて助けようとするも、失態を犯してしまう。

作品データ

原題
붉은 가족
映倫区分
G
製作年
2013年
製作国
韓国
配給
ギャガ
上映時間
100分

[c]2013 KIM Ki -duk Film. All Rights Reserved. [c]キネマ旬報社

映画レビュー

3.6
  • ひゃん

    4
    2015/4/10

    予告を観た時点ですでに面白かった作品は、本編でさらに納得。
    え、キム・ギドクが?と思うほどの異色ホームコメディなんだけど、
    「家族」というテーマを後半でズッシリ背負わせて観客を泣かせる。
    南北に分かれて争う人間を疑似家族と腐敗家族に隣り合わせて配置。
    年代も家族層もよく似た隣人同士が織りなす愛と裏切りのドラマだ。
    隣の主婦はスパイだった、という嘘みたいなニュースが流れる昨今、
    傍目には普通の一家と見せて家に入れば班長に一並び敬礼の工作員。
    その日の工作内容の不備を妻役の班長に怒鳴られるお爺ちゃん役に
    笑いながらも、隣家との付き合いが深くなっていくと其々の人間性
    が浮かびあがる。故郷に残した家族の為に任務をこなす工作員たち。
    逢いたくても逢えない工作員一家と喧嘩ばかりを繰り返すダメ一家
    の対比をこれでもかとしつこく描いて幸せがどこにあるのかを示す。
    中盤で夕食を共にする家族同士がニュースを見て激論を交わす場面、
    娘役が説く「南北のこれから」に対し中高年が絶句するところが秀逸。
    心中では分かっていることが実現されない虚しさは、何十年もの間、
    家族に逢えることだけを祈ってきた祖父役の半人生を物語るようだ。
    あまりにバカ(失礼)すぎる隣家の妻に辟易しながらも、ケンカすら
    叶わないのが家族だろうかと問い直す班長の苦しみもしっかり描く。
    工作員まで監視体制におかれる状況を描きながら、後半は誰を何を
    守るかに徹する工作員たちの哀れが再現ドラマとなり船上で溢れる。
    ベタながら多大な要素を配合させ纏めあげている凄いドラマ。

    (昔「赤いシリーズ」にハマりましたが、非常にベタで面白かったです)

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  • どすん

    3
    2015/2/25

    予告で軽い映画なのかな~
    って思って行ったらそれなりに深い映画でした・・・

    キム・ギドグの製作総指揮の映画です。

    といいながら・・・
    この監督の映画見たことないですけど・・・

    嘆きのピエタは見ようと思ったんですが・・・
    逃してしまって・・・



    予告を見ると軽いタッチの映画なのかなって思ってしまって。

    北朝鮮の工作員たちが偽装家族としてが韓国で調査・潜入しているときに
    南の家庭との交流を深める中で身内の北側から裏切り者として追及される。
    韓国での行動は祖国にいる家族に影響する。
    そのためにこの工作員家族がとった行動は・・・



    韓国で軍事組織のそばで写真を撮る家族。
    そこは写真撮影禁止区域。
    その家族は仲が良く、品の良さを漂わせていた。
    祖父チョ、夫キム、妻ベク、娘ミンジの4人家族。

    対照的な隣の家庭チャンス一家。
    祖母、夫、妻、息子の4人家族で構成は似ていたが
    夫婦で罵り合い、息子はそんな生活に飽き飽きしていた。
    しかもその息子はミンジに好意を寄せているが、学校ではカツアゲの対象になっていた。

    家に入ると家族の様子は一変する。

    妻ベクは同志班長として部下である他の3人を叱責する。
    先ほど、写真にかこつけて機密をカメラに収める際のトラブルについて注意をする。

    そうしながら、隣から夫婦の喧嘩が聞こえる。
    あれが、資本主義の象徴だ・・・そういって3人を諭す。

    ある日チャンス一家の祖母の誕生パーティに4人が招かれ、ベクは酒を多く飲んでしまう。
    家に帰り、本音をこぼしてしまう。
    ああやって、言い争う家族がうらやましい・・・

    その一言を聞いた3人はそれぞれ思っていたことを口に出すようになる。

    翌週ミンジの誕生日パーティに事件は起こる。
    北朝鮮への想いをチャンス一家が語るが、ベクたちは奥歯に物が挟んだ言い方しかできない・・・
    しかし、ミンジは本音をかたってしまう。
    家自体が別の工作員に盗聴されていることを知りながら・・・

    このことで、他の工作員から裏切り者として注目されるようになってしまう・・・


    軽いタッチで始まりながら
    北と南のそれぞれの想いを強調することもなく
    家庭でみんなが同じ場所にいることの大切さを核に話が進んでいきます。

    隣の家庭を抹殺せよ

    最後にこの工作員に告げられた暗殺命令をどう遂行するのか。
    自分が疑問に感じたものを飲み込んできて
    今しあわせなのか・・・

    どっちかが正しい、間違っている、そんな簡単に白黒をつけない感じで展開されていきました。

    そんな大きなテーマが含まれてました。

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  • おだちん

    4
    2014/10/26

    普通に泣いたり笑ったりしながら観ていいもんだろうか、ちょっと考えながら観る不思議な作品。
    爆笑したり、涙しているひともいたけど、なんかはばかられるでしょ、このテーマだと。
    ヘタすると、隣に座っている人が北のスパイなんじゃ、なんて妄想したりして。
    それにしても人の心にチクチク棘を指すな、キム・ギドク。
    間違いなく傑作だわ。

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