監督、脚本
福島第一原発事故で拡散した大量の放射性物質が、福島県の生き物たちに及ぼす影響を記録したドキュメンタリーシリーズ第2弾。原発事故から3年を経過した2014年の現地で、様々な団体が実施する調査の模様を取材した。監督は「ニホンザル物語 家族」など、動物を対象にしたドキュメンタリーを数多く手掛けてきた岩崎雅典。
ストーリー
プロローグではモリアオガエルの繁殖行動を確認した後、再び南相馬市を訪れて、放射線量測定グループの活動を取材。そこでは異常タンポポが発見される。さらに、南相馬市と飯館村でニホンザルの赤ん坊を探索。日本野鳥の会は、白斑ツバメの調査を進めていた。会津若松市や郡山市、本宮市では、サギ類コロニーの放射性物質汚染調査。川内村では“福島釣りを楽しむ会”が淡水魚の放射性物質汚染調査を実施。同じく川内村では森林総研の山田主席研究員グループがアカネズミ/モグラ調査を行なっている。この他、ヤマトシジミ被曝実験研究報告やニホンザルの被曝健康影響調査報告など、被曝した生き物たちの現状を踏まえて、福島第一原発事故はいまだ収束していないというエピローグを迎える。