ルネ・フレミング
ハンナ・グラヴァリ
ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場(MET)で上演される舞台を、舞台裏の模様も盛り込み5.1chサラウンドの音響や10台以上のHDカメラを駆使し撮影するシリーズ。本作では2015年1月17日に上演される、『ヴィリアの歌』や『メリー・ウィドウ・ワルツ』などの名曲に乗せたオペレッタを収録。大金を相続した未亡人をめぐる国の存亡が賭かった恋模様を描いたロマンティック・コメディを、「プロデューサーズ」の監督としても知られるスーザン・ストローマンの新演出で上演する。指揮は1988年から12年間グラインドボーン音楽祭音楽監督を務めたアンドリュー・デイヴィス。METを代表するソプラノ歌手ルネ・フレミングやブロードウェイで活躍するケリー・オハラが競演。
20世紀初頭。東欧の小国ポンテヴェドロは財政難に苦しんでいた。亡夫から莫大な資産を相続しパリに滞在しているハンナ(ルネ・フレミング)が他国の男に嫁いだら国は破綻してしまいかねないとやきもきする外交官ツェータ男爵(トーマス・アレン)は、書記官のダニロ伯爵(ネイサン・ガン)に彼女に求婚するようけしかける。ダニロとハンナはかつて恋仲だったものの身分の差から関係が終わってしまっており、ダニロは意地を張ってこの頼みを突っぱねていた。そんな中ハンナはツェータ男爵の妻ヴァランシエンヌ(ケリー・オハラ)の浮気が露呈しそうなところをかばい、ダニロに誤解されてしまう……。
[c]Brigitte Lacombe/Metropolitan Opera
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