詩人・谷川俊太郎が東日本大震災について書いた詩『言葉』を入り口にして、様々な土地で暮らす人々が発するかけがいのない言葉を追い、そこに潜む喜びや悲しみから再び谷川の詩が生まれるまでを描くドキュメンタリー。監督は、「自転車でいこう RIDE FORWARD ON YOUR BICYCLE」の杉本信昭。
ストーリー
『鉄腕アトム』の主題歌やCMのナレーション、教科書など、世代を超えてその詩に触れてきた詩人、谷川俊太郎。みずみずしい言葉が紡ぎ出す宇宙は、不思議な力で私たちを惹きつける。本作は、その谷川さんの創作の現場から、海、畑、学校、路上、そして神降ろしの場、いろいろな場所で生きる人々を追う。福島県相馬市の女子高校生、大阪釜ヶ崎の日雇労働者、東京の農家、長崎諫早湾の漁師、青森の霊媒・イタコという、生きる土地も世代もばらばらな人々がそれぞれの苦しみと喜びを自分の言葉で、ときには谷川さんの詩でそれを伝えようとする姿を映していく。すると詩はさまざまな表情を見せ、被災地で、スイスで、高架下で、詩の言葉はひとり歩きを始め、そして谷川さんに戻り、やがて新しい詩が生まれるのだ。
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作品データ
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