バーバラ・スタンウィック
Mollie_Monahan
「平原児」「海賊(1938)」に次ぎセシル・B・デミルが製作・監督した映画で、アーネスト・ヘイコックスの物語をジャック・カニンガムが改作し、「ワイキキの結婚」のウォルター・デレオンが「海賊(1938)」のC・ガードナー・サリヴァン及びジェシー・L・ラスキー・ジュニアと協力脚色したもの。出演は「ゴールデン・ボーイ」のバーバラ・スタンウィック、「デッド・エンド」のジョエル・マクリー、舞台から来たロバート・プレストン、「北海の子」のエイキム・タミロフ及びリン・オヴアマン、「シカゴ」のブライアン・ドンレヴィー、「海賊(1938)」のイヴリン・キース、その他アンソニー・クイン、J・M・ケリガン、ヘンリー・コルカー等である。撮影は「平原児」「海賊(1938)」のヴィクター・ミルナー担当。
リンカーンの遺命によってアメリカを東西に結ぶユニオン・パシフィック鉄道の建設が始められた時、財界の巨頭バロウスは私腹を肥やすために工事を遅らせようと企て、博奕打のキャムポウとその仲間ディックを雇い、酒と女と博奕で工夫を誘惑し仕事を怠けさせた。ディックの軍隊時代の親友ジェフ・バトラーがバロウスの魔手から鉄道を救うため派遣された。彼はフィエスタとリーの豪快な2人の部下の助けを得て活躍し、秩序は次第に回復されて行った。機関手モナハンの娘で鉄道の郵便事務をつかさどっているモリーは、男らしいジェフに想を寄せた。ジェフも彼女を愛していたが、モリーはディックを愛しているものと思って打明けることができなかった。ディックはバロウスの命を受け、輸送して来た工夫の給料を奪ったが、ジェフに追いつめられモリーの車に逃げこんだ。ジェフは後を追ってそこへ来た時、キャムポウの子分に囲まれ命が危くなった。モリーはそれを見てディックを説いて盗んだ金を、車の下で拾ったといって帰させその晩のうちに結婚式をあげることになった。ジェフは2人の部下や工夫たちを率いてキャムポウの酒場を襲い、強盗がディックの仕業であることをキャムポウに白状させ、式場に乗込んで彼を捕えようとした。ディックはモリーの助を得てその場を逃れ、彼女の車の下に隠れた。列車はそのまま終点へ向って走ったが、翌朝ディックが車の下から姿を現わした時、突如インディアンの大群が襲来し、列車は貯水タンクに衝突せしめられて脱線大破した。乗合せていたジェフはモリーとディックに協力して防戦したが、弾丸もつきて死を覚悟した時、モナハンの運転する列車が、フィエスタとリーを始め、軍隊を乗せて救援に到着した。ジェフは再会を約してディックを逃がしてやった。鉄道は最後の難工事にかかり、モナハンは愛する機関車諸共に惨死したが、この犠牲によって1869年5月、遂に西から起工したセントラル・パシフィックと結ばれ盛大な祝賀会が開かれた。ディックもここへ来てモリーと再会したが、キャムポウがジェフを殺そうと来ていることを知り、それを知らせようとし誤ってキャムポウの弾丸に撃れ、モリのことをジェフに頼んで目を閉じた。そしてキャムポウはフェイスタとリーの弾丸に撃れ、ジェフとモリーの上には初めて幸福な未来が開けた。
Mollie_Monahan
Jeff_Butler
Dick_Aller
Fiesta
Leach_Overmile
Sid_Campeau
Duke_Ring
Jack_Cordray
Mrs._Calvin
Casement
Dusky_Clay_on
Cookie
Barker
Monahan
Paddy_O'Rourke
Barrows
Al_Brett
General_Dodge
監督、製作
脚本
原案
撮影
視覚効果
第二班監督
アソシエイト・プロデューサー
作曲
作曲
脚色
脚色
脚色
[c]キネマ旬報社