中国・明朝期を舞台に、いわれなき罪で殺された父の復讐を誓う謎の美女の戦いを、彼女に恋した若き学者の目を通して描く超大作の第1部。監督はキン・フー。出演はシュー・フォン、シー・チュン、パイ・インほか。1975年カンヌ映画祭高等技術委員会グランプリ受賞。1989年8月29日より、東京・池袋サンシャイン劇場にて開催された「胡金銓電影祭」にて上映。第二部と合わせたデジタル修復版が第17回東京フィルメックスにて2016年11月27日に上映、2017年1月28日より劇場公開される(配給:松竹メディア事業部)。
ストーリー
明朝の時代。東林党と闇党が勢力を二分していた。しかし東林党を率いる楊連為が死んだことから、世の中は闇党の支配下となった。町はずれのあばら家に母と暮らす学者・顧省斎は、ある時隣の廃寺に女・楊慧貞が住み着いていることに気づく。恋に落ちた二人は月夜の晩に結ばれるのだった。慧貞は連為の娘であり、宦官の門達により謀殺された父の敵を討つべく、少林寺で武術の修業を積んでいた。慧貞の居場所を掴んだ門達が兵を連れて攻め込んできた。しかし慧貞の武術と省斎の仕掛けた罠により返り討ちにあう。こうして慧貞は父の仇を取ったのであった。