ダニー・ケイ
Edwin_Dingle
「虹を掴む男」「ヒット・パレード」の製作者サミュエル・ゴールドウィンが、同じくダニー・ケイを主演させる色彩音楽喜劇。アーサー・シークマンのオリジナル・ストーリーをジャック・ジェヴンとエディ・モランが潤色、これを「姫君と海賊」のドン・ハートマンとメルヴィル・シェイヴェルソンがフィリップ・ラップと協力脚色し、「アリゾナの決闘」のブルース・ハンバーストーンが監督。撮影は「姫君と海賊」のヴィクター・ミルナーとウィリアム・スナイダーの協同。ダニー・ケイ夫人シルヴィア・ファインが主題歌を作詞作曲している。1945年作品。ダニー・ケイは2役を演じ、前述2作のヴァージニア・メイオと共に、「踊る大紐育」のヴェラ・エレンが映画初出演。他に「夜も昼も」のドナルド・ウッズ、「虹の女王」のS・Z・サコール、「ダラス」のスティーヴ・コクランらが出演。
ニューヨーク随一の寄席芸人バズィ・ブルー(ダニー・ケイ)は、恋人ミッジ(ヴェラ・エレン)をパートナーに人気をさらっていたが、ギャングのテン・グランド・ジャクスン(スティーヴ・コクラン)の犯した殺人事件を目撃したため検事局から呼び出しを受け、それを知ったジャクスンの手下は彼を楽屋で殺して、プロスペクト公演の池に投げ込んでしまった。さて紐育のある図書館に1日中篭って勉強を続けているエドウィン・ディングル(ダニー・ケイ2役)という青年は、ある夜彼を秘かに想っている図書館員エレン(ヴァージニア・メイオ)の家に呼ばれて食料品屋(S・Z・サコール)にサラダを買い出しに行ったところ、不可解な音楽に引き寄せられて夢遊病者のようにポロスペクト公演に出かけ、バズィの幽霊に出会った。彼ら2人は10年前に別れた双生児兄弟なのであった。バズィはエドウィンに身代わりになってくれと頼み、いやがるエドウィンに乗り移って、これでバズィは都合のいいときだけエドウィンの身体を占有できることになった。クラブでは、殺した筈のバズィが再び現われたのでジャクスン一味は大いに騒ぎもう一度殺し直す計画を立てた。ミッジはバズィと結婚する筈だったところ、恋人が突然ラチの明かない男になったので大憤慨。一方エドウィンはエレンの釈明しようとしたが彼女も怒って受け付けず、さらに検事局に出頭を命ぜられて証言を要求されても、肝心の時にバズィが現われないので答弁はシドロモドロになるばかり。ギャングたちは彼を追いかけはじめ食料品店へ追い詰められたエドウィンはやっと現われたバズィの幽霊からもおさらばされて、オペラ劇場に逃げ込んだ。ここで主役の衣装を失敬したため彼は舞台へ突き出されて歌わなければならなくなったが、折りよく客席に検事を見つけ、曲にこと寄せて危急を歌いまくったので、ギャング共は一掃された。エレンの誤解も説けて彼女と愛の生活を営む頃、エドウィンの性格も明るく一変した。
Edwin_Dingle
Ellen_Shanley
Midge_Mallon
Monte_Rossen
Schmidt
Chimp
Torso
Ten_Ground_Jackson
District_Attorney
Asst._District_Attorney
Mrs._Hume
Sailor
Sailor's_Girl_Friend
監督
脚本
脚本
脚本
原作
製作
撮影
撮影
音楽
美術
編集
主題歌
カラー・ディレクター
振付
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