シャルマン・ジョーシー
ルスタム・ベーラム・デブー
「きっと、うまくいく」のラージクマール・ヒラニ監督が脚本を担当、同作で助監督を務めたラジェシュ・マプスカルが初監督に挑戦したドラマ。インドの大都市ムンバイを舞台に、クリケットに情熱を注ぐ少年と、息子の夢を応援しようとする父親の姿を描く。出演は「きっと、うまくいく」のボーマン・イラニとシャルマン・ジョシ。
ささやかな父子家庭を切り盛りするルーシー(シャルマン・ジョシ)は、交通局に勤める真面目で善良な一市民。12歳の一人息子カヨ(リトウィク・サホレ)は、父の細やかな愛情に包まれてクリケットチームのエース兼キャプテンとして活躍していたが、家が裕福とは言えず、新しい用具を買うのにも苦労していた。しかも、ルーシーの父ベーラム(ボーマン・イラニ)は、クリケットに夢を賭ける2人に冷たい態度。実は、ベーラムにはある苦い過去があったのだ。そんな中、ロンドンにあるクリケットの聖地ローズ競技場で行われる強化合宿に参加する選手のセレクションを実施すると伝えられる。だが、合格しても費用15万ルピーを払わなければならない。金策に走るルーシーに、ある話が持ちかけられる。地元政治家のために、インド代表スター選手で国民的ヒーローが所有するフェラーリを借りてきたら、15万ルピーを払うというのだ。一度は断ったルーシーだが、なぜか次々ととんでもない事態に……。
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