エドワード・G・ロビンソン
Johnny_Blake
「俺は善人だ」「バーバリー・コースト」のエドワード・G・ロビンソンが主演する映画で、「特高警察」の原作者マーティン・ムーニーーと「Gメン」「シスコ・キッド(1935)」の脚色社シートン・I・ミラーが協力で書き下ろしミラーが脚色、「Gメン」「特高警察」のウィリアム・ケリーが監督にあたり、「真夏の夜の夢」「海賊ブラッド」のハル・モーアが撮影した。助演は「泥酔夢」「舗道の三人女」のジョーン・ブロンデルを始め、「ギャングの家」「Gメン」のバートン・マクシーン、「化石の森」のハムフリー・ボガード、「真夏の夜の夢」のフランク・マクヒュー、「シスコ・キッド(1935)」のジョセフ・キング、ジョージ・E・ストーンおよびジョセフ・クレハン、リチャード・パーセル、ヘンリー・オニール等の面々である。
ジョニー・ブレークはニューヨーク警察の敏腕刑事で暗黒街で最も恐れられている男であったが、一寸した失態で左遷された。しかし親友マクラレンが警察部長になれば復職させてもらえるだろうとナイトクラブを経営している恋人のリー・モーガンとともに至極楽観していた。ところがマクラレンは部長になったが、ブレークはかえって免職されてしまった。これを怒った彼は拳闘試合を見物しているマクラレンを衆人環視の中で殴り倒した。それを見たギャングの親分アル・クルーガーは留置所に叩き込まれたブレークを救って味方に引き入れた。相棒のフェンナーはこれに反対したが、聞き入れられなかった。ブレークがギャングの仲間に入ったことを聞いて彼の友人も恋人のリーも彼を罵った。ある時ブレークは警官と喧嘩して留置所に叩き込まれた。すると彼はそこでマクラレンに逢い、「ギャングを操る。政治屋の巨頭は未だ突き止められない。それを知るのはクルーガーのみだ」と報告する。彼は政治屋の正体を突き止めるためギャングの仲間に入っていたのである。ブレークが釈放されると間もなくフェンナーは除名されたことを恨んでクルーガーを射殺した。ブレークはフェンナーを押さえて一味を牛耳り、リーの経営する店を無理矢理自分たちの手に収め、一味の信望を集めるようになった。彼の勢力が大きくなると政治屋が連絡を取りはじめた。こうして正体を突き止めたブレークはマクラレンとともに密かに準備を終え、ギャングの巣窟を襲いさらに政治屋の検挙に着手した。折しもフェンナーはブレークが警察のスパイであることを知り、リーに教えられた隠れ家を襲って狙撃した。ブレークは重傷にも屈せずフェンナーを倒し、駆けつけて誤解を謝るリーに笑って別れ、ともすれば倒れんとする身を鞭打って政治屋の集まっている銀行に向かった。秘密の通路を彼が奥へ進んだときマクラレンの率いる警察隊は行動を開始し、一網打尽に捕縛した。凱歌の叫びを聞きつつブレークはフェンナーに抱かれて息絶える。
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