2011年の東日本大震災で町の85%が喪失した岩手県大槌の赤浜で生まれ、今も海で体を張るひとりの漁師の姿を追いかけながら、国の計画した巨大防波堤に反対の声をあげ、海と共に歩む暮らしを願う住民たちのふるさと再生への挑戦を見つめるドキュメンタリー。「イラク チグリスに浮かぶ平和」でプロデューサーを務めた小西晴子の初監督作。
ストーリー
『ひょっこりひょうたん島』のモデルの島で弁天様を祀る蓬莱島が浮かぶ町、岩手県大槌の赤浜で生まれたロックを愛する漁師・阿部力は海で体を張って生きてきた。しかし2011年、東日本大震災で最大22mの津波と火災により死者・不明者1280余人、町の85%が喪失する。半年後、国と県は14.5mの高さの巨大防波堤で海岸線を囲う復興計画を提示。赤浜の住民が巨大防波堤に反対の声をあげる中、津波で家族を亡くした“赤浜の復興を考える会”会長の川口博美は国の提案を拒否。一方、自然をないがしろにして復興はないと語る阿部は、手間ひまかけて育てたワカメや昆布、ホヤ、牡蠣を消費者に届けることに心血を注ぐのだった……。
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