アラン・アルダ
Joe_Tynan
若手政治家ジョー・タイナンの姿を通して、職場と家庭での男の苦悩を描く。製作はマーティン・ブレグマン、エグゼクティヴ・プロデューサーはルイス・A・ストローラー、監督は「忍冬の花のように」のジェリー・シャッツバーグ、脚本は主演者でもあるアラン・アルダ、撮影はアダム・ホレンダー、音楽はビル・コンティ、編集はイヴァン・ロットマン、美術はデイヴィッド・チャップマンが担当。出演はアラン・アルダ、バーバラ・ハリスなど。日本版字幕は高瀬鎮夫。テクニカラー、ビスタサイズ。1979年作品。
ワシントンの上院議員ジョー・タイナン(アラン・アルダ)は、野望に燃えた政界の寵児だ。ジョーは平日はワシントンで過ごすため、妻のエリー(バーバラ・ハリス)や子供たちとは週末しか一緒にいることができず、それが家族の不満でもあった。南部ルイジアナ州のエドワード・アンダーソンが、最高裁判所長官の候補者に任命された。アンダーソンは極端な人種差別主義者で、彼を叩けばジョーの人気は高まるのだが、恩師でもあるルイジアナのバーニー上院議員(メルヴィン・ダグラス)が、それは止めて欲しいと頼みにくる。しかし、ジョーは市民権運動のリーダーである黒人のアーサー・ブリッグスと、美しい女性弁護士カレン・トレイナー(メリル・ストリープ)の陳情を受け、2人に協力することを決意する。その頃、ジョーの多忙な政治活動で夫婦の間の溝は深まり、エリーにワシントンに引越すように提案するが、神経科の仕事を持つ彼女は拒否する。そして、彼女はマスコミに私生活を見られることに疲れ果て、怒りを爆発させる。一方ジョーとカレンは頻繁に会い、やがてベッドを共にする。カレンにも、仕事で世界を飛び回る会社社長の夫がいた。ジョーはアンダーソンを叩き、マスコミの脚光を浴び、支持者は彼を大統領選に出馬させようとする。そんな中で、ニューヨークのホテルで政治資金集めのパーティが催され、いやいや出席したエリーはカレンを紹介される。エリーは直感でカレンと夫との関係に気づき、その夜、ジョーを激しく責めた。素直に詑びるジョーだが、エリーの心は決めかねていた。カレンはジョーの立場をわきまえ、涙を隠しながらルイジアナに飛び立つ。民主党全米大会で、ジョーは大統領選立候補の演説をすることになる。控え室で、ジョーはエリーに自分のもとから去らないで欲しいと懇願するが、エリーはこれ以上多忙なジョーと幸福な家庭を築けるかどうか、すぐに返事はできなかった。ジョーの演説は、満員の聴衆から大喝采を受ける。ジョーは客席のエリーを見つめる。彼女の瞳には感動の涙が溢れ、にっこりとジョーにうなずくのだった。(ユニヴァーサル映画=CIC配給*1時間47分)
Joe_Tynan
Ellie
Karen_Traynor
Senator_Kittner
Senator_Birney
Francis
Aldena_Kittner
監督
脚本
製作
製作総指揮
撮影
音楽
美術
編集
字幕
[c]キネマ旬報社