アンジェイ・トカチ
スルリック/ユレク
ナチスドイツの手から逃れ過酷な時代を生き抜いたユダヤ人少年の実話をもとにした、児童文学への永続的な寄与に対して贈られる国際アンデルセン賞受賞作家ウーリー・オルレブ著『走れ、走って逃げろ』を映画化。スルリックという本名を捨て、ポーランド人孤児ユレクと名乗り、生きるためにたった一人森や農村を渡り歩いていった力強い彼の足取りを追っていく。監督は「Schwarzfahrer」(未)で第66回アカデミー賞短編実写賞を獲得したペペ・ダンカート。アンジェイ・カクツとカミル・カクツの双子の兄弟が主人公の少年を演じるほか、「愛を読むひと」のジャネット・ハイン、「東ベルリンから来た女」のライナー・ボックらが出演。
8歳のスルリック少年は第二次世界大戦下のポーランドにあったユダヤ人強制住居区から脱走。森に逃げ込み飢えと寒さで倒れたところを、ヤンチック夫人に助けられた。夫人は愛らしさと賢さに満ちたスルリックにポーランド人孤児ユレクを名乗るよう言い、架空の身の上話を覚えさせた。ユレクは追っ手から逃れ、身上を偽り寝床と食べ物を得るために農村を一軒ずつ訪ね歩いたが、拒絶されたり、利用しようとされたり、優しく迎えられてもユダヤ人であることがわかってしまい追い立てられるように逃げたりすることもあった。それでも生き別れになった父との約束を胸に、ユレクは前に進む。
スルリック/ユレク
スルリック/ユレク
ヘルマン夫人
エスエス将校
ヤンチック夫人
モシェ・フレンケル
監督、脚本、製作
原作
製作
製作
脚本
撮影
音楽
衣裳デザイン
[c]2013 Bittersuess Pictures
[c]キネマ旬報社