海を埋め立てて新たなアメリカ軍基地が建設されようとしている沖縄・辺野古の激しい対立、地域の人々の思いを映し出すドキュメンタリー。厳しい闘争の最中でも絶えることのない歌とユーモアを交え、いくさに翻弄され続けた70年に終止符を打ちたいという沖縄の切なる願いを問う。監督は「標的の村」の三上智恵。ナレーションを沖縄出身のシンガーソングライター、Coccoが担当する。2015年5月23日よりポレポレ東中野にて先行上映。
ストーリー
沖縄県名護市辺野古の海を埋め立てて最新のアメリカ軍基地が建設されようとしている。巨大な軍港を備え、オスプレイ100機が配備されるそれは、もはや普天間基地の代替施設などではない……。2014年8月14日、大浦湾を防衛局と海上保安庁の大船団が包囲。日本政府は機関砲を装備した大型巡視船を投入して、建設に抗議する4隻の船と20艇のカヌー隊を制圧した。一方、陸上でもなんとか工事を止めようと市民が座り込みを続ける。基地を建設するのは防衛局だが、市民の前に立ちはだかるのは沖縄県警機動隊と民間警備会社。国策に引き裂かれ、県民同士がぶつかり合う中、沖縄戦を生き延びた85歳のおばあが「私を轢き殺してから行きなさい」と工事車両の前に身を投げ出す。彼女にとって沖縄はずっといくさの島、それを押し付けるのは日本政府だった。2014年11月の県知事選は保革を越えた島ぐるみ闘争に発展し、新基地建設反対の姿勢を示す翁長武志氏が圧勝、続く衆院選でも民意を叩きつけた。しかし国策は止まらず、海上の抗議活動を屈強な海猿たちが排除、日々緊張を増す現場では負傷者や逮捕者が出る。今、沖縄は再び戦場になった……。
キャスト
スタッフ
監督
三上智恵
ナレーション
Cocco
撮影
大久保千津奈
撮影協力
平田守
撮影協力
宣野座盛克
撮影協力
中村健勇
音楽
小室等
編集
青木孝文
監督補
桃原英樹
プロデューサー
橋本佳子
プロデューサー
木下繁貴
水中撮影
長田勇
構成協力
松石泉
題字
書老人善隆
制作協力
シネマ沖縄
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 製作年
- 2015年
- 製作国
- 日本
- 配給
- 東風
- 初公開日
- 2015年5月23日
- 上映時間
- 129分
- 製作会社
- DOCUMENTARY JAPAN=東風=三上智恵(製作協力:三上智恵監督・沖縄記録映画を応援する会/制作協力:シネマ沖縄)
- ジャンル
- ドキュメンタリー
[c]DOCUMENTARY JAPAN/東風/三上智恵
[c]キネマ旬報社