ジャック・レモン
Sam_Bissell
ジャック・フィニーの原作をジェームズ・フリッツェル、エヴェレット・グリーンバウム、デイヴィッド・スウィフトが共同脚色、「ヤムヤム・ガール」のデイヴィッド・スウィフトが製作・演出したサラーリーマン・コメディ。撮影は「終身犯」のバーネット・ガフィ、音楽は「ヤムヤム・ガール」のデ・ヴォルが担当した。出演は「枢機卿」のロミー・シュナイダー、「ヤムヤム・ガール」のジャック・レモン、「おかしな、おかしな、おかしな世界」のドロシー・プロバイン、「サミー南へ行く」のエドワード・G・ロビンソン、TV「タイトロープ」のマイケル・コナーズほか。
サム(ジャック・レモン)は、前から昇給を願い出ようとしていた。ある日、彼の勤める広告会社の顧客、ナードリンガー(エドワード・G・ロビンソン)から同社のミルクを売る広告キャンペーンの仕事を、多くの企画を蹴って一任され、狂喜した。一方、サムの妻の親友ジャネット(ロミー・シュナイダー)が夫との離婚を決意して、彼の家の隣に住むことになった。翌日、ジャネットの所に弁護士が訪れ、伯父の遺産1500万ドルの相続について「幸福な結婚生活を続けているなら」という条件つきで話をしに来た。正式に離婚してはいない。サムの説得で弁護士も手続きをすると言って帰った。そこへ、伯父夫婦が様子を見にやって来た。ジャネットはあわてたが、サムを彼女の夫ハワードだと紹介した。出社時間には、彼女はいかにも妻らしく振舞い、彼を会社に送り届けた。途中、伯父夫婦の尾行に気づき、夫婦のようにキスをしてみせた。たまたま、それを社長をはじめ、ナードリンガー氏が見て、美しい夫婦愛と感激、広告に利用するため顔写真をとった。サムの地位と給料は上がった。しかし、彼の悩みは伯父夫婦の雇った探偵の張り込みだ。ジャネットとの涙ぐましい偽夫婦生活の毎日。ある夜、ハワードが、ジャネットを訪ねて来たが、探偵の厳しい目をごまかすために男2人は奥サンを交換、奇妙な生活を始めた。無事、相続問題は片づき、サム夫妻はお礼に100万ドルをもらうことになった。ところが大変なことが起こった。サムとジャネットの顔写真が仲睦じい夫婦の推せんというナードリンガーのミルクの宣伝写真に使われたのだ。100万ドル入るいま、会社などどうでも良い。サムは辞表を出してジャネットと2人でその看板全部を消して歩いた。
Sam_Bissell
Janet_Lagelof
Minerva_Bissell
Howard_Ebbets
Mr.Burke
Reinhold_Shiffner
Nurdlinger
Girl
Irene
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