小関裕太
浦瀬夏生
神奈川県三浦市を舞台に、夢を心に秘めた青年が、夫に先立たれた婦人との共同生活を通して心を開いていく姿を描くヒューマンドラマ。出演は、「あしたになれば。」の小関裕太、「マエストロ!」の古舘寛治、「僕等がいた」の須藤理彩、「でーれーガールズ」の根岸季衣。監督・脚本は、「小川町セレナーデ」の原桂之介。
19歳の浦瀬夏生(小関裕太)は、社長と従業員が一人だけの街の古びた電器店・マツダ電気商会で働いていた。そんな彼のもとへ九州の母親から、弟が国立大学に合格したことを知らせる電話が入る。夏生が一流電気会社で社長の片腕として働いていると勘違いしている母親に本当のことを言い出せずにいた夏生は、弟の合格を喜びつつも歯切れが悪くなる。マツダ電気商会の社長・昭治(古舘寛治)と倉持佳乃(根岸季衣)が、昭和の香りが残るキッチンで古めかしいトースターを覗きこんでいる。トースターの修理を依頼された昭治は帰りがけに、半年前に亡くなった佳乃の夫の仏壇に手を合わせる。佳乃は、夫は絵を描いているばかりでおもしろくなかったからせいせいしたと強がって見せる。夏生は地元の工業高校を卒業し、東京で一人暮らしをしている。狭いアパートには、所狭しと画材が並べられている。親にも昭治にも言っていないが、彼には絵を描くという趣味があった。給料をほとんど画材購入に使ってしまうので貯金がない夏生は、家賃の更新と弟の合格祝いを買うため給料を前借りしたいと昭治に申し出る。昭治は、給料は高くないが、贅沢しなければ少しは貯められたはずだと怪しむ。ある日、昭治が修理したトースターを届けに行くと、佳乃が「ルームシェアをする」と言い出して、娘のひかり(須藤理彩)と言い争うのを耳にする。昭治は最適任者だと言って夏生を連れてくる。佳乃の“ルームメイト”として越して来た夏生は倉持家を案内されるが、ひとつだけ通されない部屋があった。それは、夫がアトリエとして使っていた部屋だという。夏生は気になるが、佳乃が取ってくれた出前の寿司を囲み、60歳と19歳の奇妙なルームシェアが始まる……。
監督、脚本
撮影
音楽
美術
編集
スタイリスト
ヘアメイク
照明
録音、音響効果
装飾
助監督
企画、プロデュース
プロデューサー
プロデューサー
ライン・プロデューサー
キャスティング
主題歌
エンドタイトル
グレーディング
制作担当
制作プロダクション
[c]2015/アミューズ
[c]キネマ旬報社