タイロン・パワー
Juan
20世紀フォックス日本支社再開の第1回公開作品。著名なヴィセンテ・ブラスコ・イバネスの「血と砂(1922)」2度目の映画化（第1回目はヴァレンチノ主演）で、「イヴの総て」のダリル・Ｆ・ザナックが製作にあたった1941年テクニカラー映画。脚色は「潜航決戦隊」のジョー・スワーリング、監督は「サンマー・ホリデイ」のルーベン・マムーリアン、撮影は「折れた矢」のアーネスト・パーマーと「征服されざる人々」のレイ・レナハン、音楽監督はアルフレッド・ニューマンがそれぞれ担当する。主演は「潜航決戦隊」のタイロン・パワー、「三人の妻への手紙」のリンダ・ダーネル、「今宵よ永遠に」のリタ・ヘイワースで、「船乗りシンバッドの冒険」のアンソニー・クイン、「サハラ戦車隊」のＪ・キャロル・ナイシュ、「駅馬車(1939)」のジョン・キャラダイン、アラ・ナジモヴァ、リン・バリらが助演する。
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ストーリー
床掃除の母（アラ・ナジモヴァ）に養われている少年フワンは、セビリア1とうたわれた亡き父の血をひいて、将来家の名を恥かしめぬ闘牛士になることを念願、友人達とマドリッドへ修行の旅に出た。10年たち、今や1人前の青年に成長したフワン（タイロン・パワー）はエル・ナショナール（ジョン・キャラダイン）、マノロ（アンソニー・クイン）らの仲間と故郷へ錦を飾った。たゆまぬ精進で、彼はめきめきと腕をあげ、最初彼を5流とけなした批評家のクロもなびき、ベテランのガラバート（Ｊ・キャロル・ナイシュ）は助手として彼に仕え、更に幼なじみのカルメン（リンダ・ダーネル）とも結婚して、フワンにとってはスペイン1とうたわれる最盛の時期がやって来た。このようなある日彼は闘牛場で有閑階級の女ドニャ・ソル（リタ・ヘイワース）に会いその美しさに魅せられた。彼女の激しい誘惑にフワンは抗しかね、妻カルメンの悩みもかえりみず、連夜女の色香におぼれた。フワンの腕は日毎に落ち、思いあまったカルメンはドニャ・ソルを訪れたが、女とフワンが接吻する現場を見て哀しみのあまり実家へ戻った。一方野心に燃えるマノロはフワンの没落に乗じて人気をたかめ、ドニャ・ソルをも奪いとった。知己に去られたフワンの母は再び床掃除をはじめたが、それをみた彼は流石に目が覚め、引退を決意した。最後の闘牛で、彼はこれまでにない立派な腕をみせたが、一瞬のすきに牛に突かれて倒れた。夫の晴舞台を見に来ていたカルメンの腕に抱かれ、新しい英雄マノロに対する大衆の歓声を聞きつつ、フワンは息を引き取った。
キャスト
リンダ・ダーネル
Carmen Espinosa
リタ・ヘイワース
Dona Sol
アラ・ナジモヴァ
Senora Augustia
アンソニー・クイン
Manolo_de_Palma
Ｊ・キャロル・ナイシュ
Garabato
ジョン・キャラダイン
Nacional
リン・バリ
Encarnacion
レアード・クレガー
Natalio Curro
ビセンテ・ゴメス
Guitarist
スタッフ
監督
ルーベン・マムーリアン
原作
ヴィセンテ・ブラスコ・イバネス
製作
ダリル・Ｆ・ザナック
撮影
アーネスト・パーマー
撮影
レイ・レナハン
音楽監督
アルフレッド・ニューマン
美術
リチャード・デイ
美術
ジョセフ・Ｃ・ライト
編集
ロバート・Ｗ・ビスコフ
録音
Ｗ・Ｄ・フリック
録音
ロジャー・ヒーマン
テクニカラー・ディレクター
モーガン・ぺデルフォード
脚色
ジョー・スワーリング
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 原題
- Blood and Sand
- 製作年
- 1941年
- 製作国
- アメリカ
- 配給
- 20世紀フォックス極東支社
- 初公開日
- 1952年1月4日
- 上映時間
- 125分
- 製作会社
- 20世紀フォックス映画
[c]キネマ旬報社
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