イブラヒム・アメド・アカ・ピノ
キダーン
アフリカ・マリ共和国を舞台にイスラム過激派に占拠された街の人々の苦しみと抵抗を描く人間ドラマ。音楽を愛するキダーン一家は慎ましくも幸福な生活を送っていたが、いつしか街はイスラム過激派に占拠され、住民たちは混乱に陥っていく……。監督・脚本は「8 Eight ティアの夢」のアブデラマン・シサコ。撮影を「アデル、ブルーは熱い色」のソフィアーヌ・エル・ファニが担当。2015年セザール賞最優秀作品賞・監督賞・脚本賞ほか7部門受賞。2015年アカデミー賞外国語映画賞ノミネート。
西アフリカ・マリ共和国のティンブクトゥからそう遠くない街。キダーン(イブラヒム・アメド)は妻サティマ(トゥルゥ・キキ)、娘トーヤ、そして12歳の羊飼いイッサンと共に慎ましくも音楽に溢れた幸せな生活を送っていた。しかしいつしか街はイスラム過激派に占拠され、様相を変えてしまう。過激派の兵隊が作り上げた法によって歌や笑い声、たばこ、そしてサッカーさえも御法度となり、やがて住民たちは恐怖に支配されていくのであった。女たちは影のように潜み、中には威厳を持ってささやかな抵抗をする者もいたが、それでも毎日のように悲劇と不条理な懲罰が繰り返される。そんな混乱を避けるため、キダーン一家はティンブクトゥに避難する。だがある日、漁師のアマドゥがキダーンの飼っていた牛を殺し、それをきっかけに彼らの運命は大きく変わっていく……。
[c]2014 Les Films du Worso [c]Dune Vision
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