テレサ・ライト
Thorley_Callum
「我等の生涯の最良の年」「打撃王」のテレサ・ライトと新人スタア、ロバート・ミッチャムが主演するミルトン・スパーリングの独立プロ、ユナイテッド・ステーツ・ピクチュアズの1947年作品で「白昼の決闘」「シカゴ」のナイヴン・プッシュが脚本を書きおろし、「高原児」「鉄腕ジム」のラウール・ウォルシュが監督し、「いちごブロンド」のジェームズ・ウォン・ホウが撮影した。助演者は「赤い家」のジュディス・アンダーソン、「西部魂(1941)」のディーン・ジャガー、「高原児」のアラン・ヘール。
1900年、ニュー・メキシコ。孤児のジェブ・ランドはメドラ・コラム夫人に育てられたが、義母の愛を素直に受けることが出来なかった。育ての恩は十分感じているのであるが、彼は何かに追いかけられ狙われている気がして落ち着かないのだった。メドラの実子アダムとソーリーと共に育って来たジェブは、同じ年のソーリーといつか相愛の仲となっていた。米西戦争が起こると、ジェブは自分かアダムかが従事すべきだと言い出し、ソーリーが銀行投げて運命を決した。出征したのはジェブで、名誉の戦傷を負い英雄として帰って来た。そしてまたアダムと争った。銀行投げ勝負で負けた者は、相手が所有する牧場の株を買い取らねばならない。負けたのはまたジェブだったので、彼はディングルの賭博場へ出かける。運よく相当まとまった金をふところに牧場へ帰る途中、待ち伏せしていたアダムと射ち合った。ジェブは相手を倒した。正当防衛で彼は無罪放免とはなったが、ソーリーもメドラもジェブを憎まないでいられなかった。しかしジェブのソーリーに対する愛は変わらず、数ヵ月後彼は結婚を申し込んだ。ソーリーは承諾した。彼女はジェブを殺すつもりだと母に言った通り、結婚の夜ジェブを射殺しようとしたが狙いは外れた。彼女は憎悪より愛の方が強いことを覚った。ソーリーが復讐をあきらめたと知ったメドラの夫グラントは、親族を集めてアダムの復讐を遂げようと計ったので、ジェブはランド牧場へ逃れ、ソーリーも後を追って来た。グラント1族が追った時、ジェブはソーリーに怪我させてはならぬと思い降参した。グラントがジェブを絞り首にしようと準備している時、メドラが乗り込んで来た。ソーリーは母に告げた。グラントのランド1族に対する憎悪は、20年前ジェブの父がメドラと恋仲であった頃に始まっているのだと。グラントがジェブを絞り首にしようとする瞬間、銃声がひびいてグラントは倒れた。不正の裁きをしようとする者をメドラが正しく裁いたのであった。ジェブは縄を解かれ、ソーリーと共に馬を駆って自由の天地へ。
Thorley_Callum
Jeb_Rand
Mrs._Medora_callum
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Adam_Callum
Prentice_MeComber
The_Sergeant
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