オウム真理教の内部に迫った「A」「A2」の森達也監督が、共作「311」を経て15年振りに撮ったドキュメンタリー。ゴーストライター騒動で話題になった佐村河内守氏の自宅で取材しその素顔を追いながら、社会に瀰漫する時代の病をあぶり出す。撮影は、「海よりもまだ深く」の山崎裕。
ストーリー
ゴーストライター騒動で話題になった佐村河内守氏の自宅で森達也がカメラを回し、その素顔に迫る。メディア関係者たちが取材の申し込みに訪れ、外国人ジャーナリストはことの真偽を取材に来る。市場原理によってメディアが社会の合わせ鏡となるなら、このゴーストライター騒動は、社会全体が安易な二極化を求めていることの兆候と見ることもできる。はたして本当のことは何なのか? 誰が誰を騙しているのか? 映画はこの社会にはびこる時代の病をあぶり出しながら、12分間の衝撃のラストへとなだれ込む。