海南友子監督が東日本大震災以後の出産を見つめたセルフ・ドキュメンタリー。原発事故後、統制区域内の取材を開始するが、自身の妊娠が判明。放射性物質の影響を心配しながらも、生まれてくる我が子やその未来を願う母としての思いを記録していく。「ビューティフルアイランズ~気候変動 沈む島の記憶~」や「いわさきちひろ~27歳の旅立ち~」で環境問題や苦難の中生きる人々を取り上げてきた海南友子監督が、初めて自身にカメラを向ける。関東上映に先駆け、2016年3月5日より京都にて公開。
ストーリー
2011年3月11日に発生した東日本大震災の影響により、福島第一原子力発電所で事故が起こった。海南監督は事故直後に福島第一原発から4kmほどの距離にある福島県大熊町を取材する。その最中、自身が妊娠4週目に入っていることが判明。諦めていた初めての妊娠だった。 胎児への放射性物質の影響が気にかかり、福島で出会った人たちと同様に悩み苦しんでいく。40歳での初産、放射能への不安との闘い、取材を続けるべきか迷いながら自身にカメラを向け、震災や事故以来様々な意識が大きく変わる中、母となる意味を記録していく。