I-VAN
レゲエダンス世界一の称号を手にした日本人ダンサー、I-VANのドキュメンタリー。約10年に渡るジャマイカでの生活や現地の光と影、想像を絶する現実、そしてどのようにして世界一まで上り詰めたのかなどをまとめた。第6回沖縄国際映画祭特別上映作品。
ストーリー
2004年、ひとりの青年が幼少の頃から抱いていた「いつか海外行ってみてえな……」という想いを実現するため、英語も全くわからないまま日本を飛び出した。生まれて初めて訪れた海外の地は、カリブに浮かぶジャマイカだった。眩しい太陽の日差しに美しく透き通った海、いつも明るく陽気な人々、どこにいても聞こえてくる心地良いレゲエミュージック、まさにそこは地上の楽園のようだった。しかしその裏には根強い貧困と絶望的な治安の悪さが存在し、日本と比べて強盗事件は約15倍、殺人事件は約120倍にも上るのがジャマイカの現実だった。青年はなぜ、その壮絶な地で敢えて危険なゲットー（貧困地域）に身を置き、ダンスの経験などまったくなかったにも関わらずどのようにダンス世界一の称号を手にし、“I-VAN”になったのか。日本では考えられない経験の数々と、現代の日本人が忘れてしまった“心の温かさ”や“人と人とのつながり”を思い出させてくれる不思議な国ジャマイカで、ひとりの日本人が打ち立てた奇跡を約10年間撮り続けた映像で追う。
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