1960~70年代に活躍したロックバンド“ザ・フー”を世界的スターに押し上げた2人のマネージャーにスポットを当てたドキュメンタリー。1964年、映画の助監督だった2人の青年は、無名のバンドを自分たちでスターにしようと野望を抱く。数々のドキュメンタリーでカメラマンを務めてきたジェームズ・D・クーパーの監督デビュー作。
ストーリー
ビートルズの成功により、資産家たちが有望なポップグループを発掘して一山当てようと画策していた1964年夏。映画の助監督として働いていたキット・ランバートとクリス・スタンプは、自分たちの手で新人グループをスターダムに押し上げ、そのサクセス・ストーリーを映画化して認められようと計画。当時、“ハイ・ナンバーズ”の名で活動していた“ザ・フー”に目を付け、そのマネージャーを引き受ける。著名な作曲家兼指揮者のコンスタント・ランバートを父に持つ上流階級出身のキット・ランバートと、俳優テレンス・スタンプの弟で労働者階級出身のクリス・スタンプは、境遇も異なり、まるで不釣り合いなコンビ。だが、クリスが自らの給料をつぎ込むなどして、各メンバーに当時としては破格の週給20ポンドを払いつつ、ザ・フーを世界的ロックスターの座に押し上げてゆくが……。