タリバンによって禁じられた音楽文化を取り戻すため、ジャズに挑むパキスタンの伝統音楽家たちを追ったドキュメンタリー。伝統楽器を用いてジャズの楽曲『テイク・ファイヴ』をカバーした彼らがニューヨークに招待され、ビッグバンドと共演するまでを見つめる。監督は、『セイビング・フェイス 魂の救済』、『A Girl in the River: The Price of Forgiveness』で2度、アカデミー賞短編ドキュメンタリー賞を受賞したシャルミーン・ウベード=チナーイと、本作が初監督作となるアンディ・ショーケン。
ストーリー
パキスタン・イスラム共和国の街ラホール。インド亜大陸で千年以上に亘り芸術の中心だったが、1970年代末からイスラーム化が進みタリバンによって音楽を禁じられ、いまでは音楽ファンはほとんど消えてしまった。そんな中、世間から忘れ去られた伝統音楽家たちが、自分たちの音楽と聴衆を取り戻すため、畑違いのジャズに挑戦し世界に打って出る。パキスタンから現れた異色のジャズバンド“サッチャル・ジャズ・アンサンブル”は、伝統楽器を用いてジャズの楽曲『テイク・ファイヴ』をカバー。そのプロモーション映像はまたたく間に世界を駆け巡り、100万を超えるアクセスを記録する。その後、トランペット奏者のウィントン・マルサリスが、彼らとセッションすべくニューヨークへ招待。ところがリハーサルで両者は噛み合わず、“サッチャル・ジャズ・アンサンブル”は本場ジャズの厳しい洗礼を受けてしまう。果たして彼らは無事本番を迎えることができるのか……。
スタッフ
監督、製作
シャーミーン・オベイド=チノイ
監督、製作
アンディ・ショーケン
製作総指揮
ダン・コーガン
製作総指揮
ジェラリン・ホワイト・ドレイファウス
製作総指揮
ナタリー・マスネ
製作総指揮
ガイ・オゼアリー
製作総指揮
ヴィジャイ・ヴァイディヤーナータン
製作総指揮
デヴィッド・ウェクター
撮影
アサド・ファールーキー
音楽
サッチャル・ジャズ・アンサンブル
音楽
ジャズ・アット・リンカーン・センター・オーケストラwithウィントン・マルサリス
編集
フラヴィア・デ・ソウザ
録音