ジョン・トラヴォルタ
Raymond J. Cutter
ジョン・トラヴォルタとクリストファー・プラマーが共演した犯罪ドラマ。服役中の天才贋作師レイは、息子ががんを患っていることを知り、暗黒街の大物の手を借りて出所する。だが、その交換条件として、モネの絵画を贋作とすり替える計画を命じられる。「X-MEN:アポカリプス」にも出演する期待の新鋭タイ・シェリダンが共演。メガホンを取ったのは、『刑事ヴァランダー 白夜の戦慄』などで活躍するベイルート生まれの英国人監督フィリップ・マーティン。
ボストン。刑務所に服役していた天才的な絵画の贋作師レイ・カッター(ジョン・トラヴォルタ)は、仮出所までわずか9カ月という時、暗黒街を牛耳るキーガンの手を借りて急遽出所する。息子のウィル(タイ・シェリダン)がガンを患い、ひと時でも長く一緒にいたかったからだ。息子の世話を頼んでいた父ジョセフ(クリストファー・プラマー)を訪ね、ウィルとの再会を果たしたものの、2人の間はぎこちない。詐欺師としてならしたジョセフは、早い出所がキーガンの手を借りたものであることを聞いて激怒しながらも、レイの心情を知り、強く言うことはできなかった。やがてレイは、出所の交換条件としてキーガンから新たな犯罪を命じられる。ボストン美術館に展示されるクロード・モネの『散歩、日傘をさす女』の贋作を作り、本物とすり替えるというものだった。本物の絵はキーガンをも動かす大物が欲していたのだ。与えられた時間はわずか3週間。さらに悪いことに、キーガンを監視していた覆面捜査官がレイをマークし始める。レイは摸写を始める傍ら、ウィルの限られた時間を有効に使うため、母親に会わせ、彼の初恋の相手に会いに行くように仕向けるなど、息子の願いを叶えてゆく。次第に心を開いたウィルは、父の計画に参加することを決意。そして遂に訪れた決行の日。レイ、ジョセフ、ウィルにレイの幼なじみカールを加えた4人は、ボストン美術館に到着すると捜査官たちを煙に巻き、驚くべき大胆さで強奪計画を実行してゆく……。
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