レムビト・ウルフサク
イヴォ
アブハジア自治共和国がジョージアからの独立を求めた紛争を背景に戦争と人間性を映した、ジョージアとエストニア初の合作映画。アブハジアのみかん畑で働くエストニア人男性二人が、敵同士である負傷兵たちを介抱。一つ屋根の下、兵たちはいがみ合うが……。第87回アカデミー賞外国語映画賞エストニア代表作品に選出され、本選にノミネートされた。EU各国が推薦する作品を集めた『EUフィルムデーズ2015』で日本初公開。
南コーカサス地方。アブハジアがジョージアからの独立を求めたことから激しい紛争が勃発。アブハジアのエストニア人集落にいた多くの者は帰国したが、育てているみかんの収穫期が控えるイヴォはその地にとどまることに。みかんの木箱を作るマルガスもまた残ることにする。集落にも戦闘が近づき、二人は傷ついた兵士たちを家に連れ帰り介抱する。ところがその兵士たちはアブハジアを支援するチェチェンのアフメドとジョージア兵のニコであり、一つ屋根の下で敵同士が一緒に過ごすことになる。
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