アンナ・ネトレプコ
タチヤーナ
メトロポリタン歌劇場のオペラを上映するシリーズ。2017年4月22日上演の、プーシキンの韻文小説を基にしたすれ違いが呼ぶ悲劇を収録。放蕩三昧のオネーギンはタチヤーナから思いを寄せられるが拒絶。しかし数年後、人妻となった彼女に心を奪われ……。デボラ・ワーナーの演出で、舞台上に19世紀ロシアの情景が蘇る。アンナ・ネトレプコとディミトリ・ホヴォロストフスキーという現代オペラ界を代表するロシア出身の二人が、恋の火花を散らす。5.1chサラウンドの音響と10台以上のHDカメラを用い舞台を収録し、舞台裏の模様を含め上映する。
19世紀、ロシア。田園風景の広がる農村に住む地主には、二人の娘がいた。姉のタチヤーナは読書が好きでロマンチスト。一方、妹のオリガは姉とは対照的に活発で、レンスキーという婚約者がいた。都会から来たオネーギンと知り合ったレンスキーは、彼をタチヤーナに紹介。一目で彼に恋したタチヤーナは、思いのたけを手紙に託しオネーギンに届けるが、オネーギンは冷たくあしらう。さらに田舎になじめず疎外感を抱いたオネーギンは、ちょっとした諍いからレンスキーと決闘、彼の命を奪ってしまう。それから数年後、ある舞踏会でオネーギンとタチヤーナは再会。今や公爵夫人となり社交界の華となった彼女にすっかり魅せられるが……。
[c]Ken Howard/Metropolitan Opera
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