監督、脚本、製作、撮影、音楽、作画
ニューヨークの音楽家ローリー・アンダーソンが、亡き夫ルー・リードと共に飼っていた愛犬との日々を振り返りつつ、“愛と死”、“アメリカの今”を見つめたドキュメンタリー。様々な思い出の断片が、美しい映像とアンダーソン本人の朗読によって綴られる。監督、脚本、音楽をアンダーソン本人が担当。撮影も共同で手掛けている。
ストーリー
ニューヨークのアートシーンで70年代から活躍を続ける音楽家ローリー・アンダーソン。この作品は、彼女と夫のルー・リードが飼っていた愛犬ロラベルとの日々を通して“愛と死”、“アメリカの今”を綴ったシネマ的エッセイ。幼い日の記憶、他愛のないビデオ日記、母への複雑な感情、愛する人との別れや思い出の断片が、過去と現在、現実と空想を超えたコラージュのように、時にユーモラスに、時に抒情的に語られる。2012年に制作が始まった本作は、ルー・リードの闘病と死去で中断。その後、彼に捧げる長編映画として完成した。全編に渡る美しい映像とアンダーソン自身による朗読は、まるで様々な喪失を乗り越えるヒントを見つけるための“人生の練習帳”。私たちが生きる世界は複雑で息苦しくなっているかもしれない。それでも“物語る”ことで私たちは自由であり続ける。そんなメッセージが込められた、全ての生命への“共感”の讃歌。
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ニュース
作品データ
- 原題
- HEART OF A DOG
- 製作年
- 2015年
- 製作国
- アメリカ
- 配給
- テレビマンユニオン(配給協力:プレイタイム)
- 初公開日
- 2016年10月22日
- 上映時間
- 76分
- ジャンル
- ドキュメンタリー
[c]キネマ旬報社