監督
日本人写真家ホンマタカシが、2004年スマトラ島沖地震による津波で大きな被害を被ったホテルの10周年追悼式典までの1週間を追ったドキュメンタリー。ひとつの出来事が、10年を経て人々の記憶の中で変容して行く様子を、静謐な映像を通して見つめる。舞台となるホテルは、スリランカ出身の建築家ジェフリー・バワが手掛けた傑作“ヘリタンス アフンガラ ホテル”。
ストーリー
ヘリタンス アフンガラ ホテルは、スリランカ出身の建築家ジェフリー・バワの代表作。大理石のエントランスから、滑らかなプールの水面とインド洋までがひと続きに繋がるドラマティックで美しい風景を備えている。リゾートホテルの定番となった海岸線とプールが一線となるインフィニティプールは、バワがここで考案したものだ。このホテルは2004年12月、スマトラ島沖地震によって発生した津波によって、甚大な被害を被った。それから10年、当時の出来事がどのように人々の間で受け止められ、変容していったのかを、静謐な映像を通して見つめる。