1987年に35歳の若さで亡くなった天才エレクトリック・ベース・プレイヤー、ジャコ・パストリアスの歩みを追ったドキュメンタリー。貴重な記録映像やジョニ・ミッチェル、スティングら親交のあったミュージシャンたちの証言から、その生涯に迫る。製作総指揮を担当したのは、メタリカのロバート・トゥルージロ。
ストーリー
1987年、35歳の若さでこの世を去った天才エレクトリック・ベース・プレイヤー、ジャコ・パストリアス。1976年に人気ジャズ・フュージョン・グループのウェザー・リポートにベーシストとして加入。同年に発売したファースト・ソロ・アルバム『ジャコ・パストリアスの肖像』は、世界中を驚かせた。その独特な演奏は、単なるリズム楽器だと思われていたエレクトリック・ベース・ギターのソロ楽器としての可能性を広げ、音楽の世界に多大な影響を与えた。だが、そんな彼の人生は、あまりにも早く終わりを告げることとなる。1982年にウェザー・リポートを脱退するとドラッグに溺れ、精神病院に送られた後、アパートを追い出されて路上生活を送る。そして、最終的にはクラブのバウンサーとの乱闘の末、昏睡状態に陥り、1987年にそのまま35歳の若さで帰らぬ人となった。本作では、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーやジョニ・ミッチェル、スティングといったミュージシャンを始め、家族や友人へのインタビューを通じて、これまで知られていなかった、“神”とも崇められる1人の天才の生涯に迫る。