バッド・アボット
Buzz_Johnson
「凸凹透明人間」に次いで公開される1949年作のアボット=コステロ主演映画で、制作はエドワード・ナッサー。「頓馬と金髪娘」のアール・ボールドウィンの脚本により「凸凹フランケンシュタインの巻」のチャールズ・バートンが監督した。撮影は「激情の断崖」のチャールズ・ヴァン・エンジャーである。前記両人の外に「スケルトンの就職騒動」のヒラリー・ブルック、マックスとバディ・ベア兄弟、また狩猟家クライド・ビーティー、猛獣調教師フランク・バックがそれぞれ彼自身として出演している。
ニューヨークのあるデパートの書籍売り場で働いているスタンリー(ルー・コステロ)は大変な臆病者だが、売り場を訪れたダイアナ(H・ブルック)に同僚のバス(バッド・アボット)が嘘をついたことから彼はアフリカ奥地に詳しい猛獣狩の大家ということになってしまい、ダイアナの一行と共にアフリカに行かねばならぬ破目になった。ダイアナたちは原住民がもっていると伝えられる莫大なダイアモンドが目当てなのだが、偶然バズがそれを発見し、こっそり木の根元に埋めた。一方スタンリーは罠にかかった大猩々を誤って逃がしてしまったが、大猩々は恩返しにバズの隠し場からダイヤを持ち出してきてスタンリーに渡そうとするので大騒ぎとなり、結局スタンリーだけはジャングルに置き去りにされ、皆はニューヨークに引き上げてしまった。それから何年か後、ニューヨークの繁華街に大富豪スタンリーの豪華なビルが建設されたが、かつての相棒バズはそのビルのエレベーター・ボーイになり下がっていた。そしてビルの一室には大猩々が人間以上の待遇で養われていた。
Buzz_Johnson
Stanley_Livingston
Dianna_Emerson
Boots
Grappler
Clyde_Beatty
Frank_Buck
Gunner
Harry
監督
脚本
製作
撮影
美術
編集
アソシエイト・プロデューサー
[c]キネマ旬報社