自閉症により言葉を失った少年が、ディズニーアニメを通じて徐々に会話を取り戻していく姿を追ったドキュメンタリー。2歳の時に言葉が出なくなったオーウェン。数年後、父ロンは彼が口にする意味不明の言葉が「リトル・マーメイド」のセリフであることに気付く。監督は『Music by Prudence(2010)』でアカデミー賞短編ドキュメンタリー賞を受賞したロジャー・ロス・ウィリアムズ。本作でも第89回(2017年)アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされた。劇中にはディズニー社から異例の使用許諾を受け、「白雪姫」や「ダンボ」「美女と野獣」「ヘラクレス」などディズニーアニメの名作たちが数多く登場。
ストーリー
サスカインド家の次男オーウェンは、2歳で言葉を失い、6歳まで誰ともコミュニケーションを取れなくなってしまっていた。彼は自閉症と診断され、家族は失意に暮れる。ある日、父のロンはオーウェンが発する意味をなさないモゴモゴとした言葉が、オーウェンが毎日擦り切れるほど観ていたディズニーアニメ「リトル・マーメイド」に登場するセリフであることに気付く。意を決した父は、オーウェンが大好きなディズニー・キャラクターであるオウムの“イアーゴ”になりきり、身を隠して語りかけるとまるで魔法のようにオーウェンが言葉を返す。数年ぶりの息子の言葉にこみ上げる涙をこらえながら、イアーゴとしての会話を続ける父。こうして、父と母、そして兄によるディズニーアニメを通じた“オーウェンを取り戻す”ための作戦が始まった……。
スタッフ
監督、製作
ロジャー・ロス・ウィリアムズ
原作、製作総指揮
ロン・サスカインド
製作
ジュリー・ゴールドマン
製作総指揮
モーリー・トンプソン
製作総指揮
ロバート・ディビテット
製作総指揮
ロバート・シェアナウ
撮影
トム・バーグマン
音楽
ディラン・スターク
音楽
T・グリフィン
編集