東日本大震災で津波被害を受けた陸前高田の人々の言葉と現地の映像を元に作り上げた作品。ユニットとして活動する映像作家の小森はるかと画家兼作家の瀬尾夏美が、インタビューや朗読など現地の方の協力を得て、本人とのやり取りを繰り返して完成させた。陸前高田市で3年間かけて制作してきた文章やスケッチ、絵画などの集大成的な巡回展『波のした、土のうえ』の一環で、「置きわすれた声を聞きにいく」、「まぶしさに目の慣れたころ」、「花を手渡し明日も集う」の3編から構成される。
ストーリー
津波に遭遇した沿岸の町・陸前高田で出会った人々の言葉と風景。その3年8ヶ月の記録から物語を起こすように構成された3編の映像。この町に暮らしていた人々と、2人組のアートユニット“小森はるか+瀬尾夏美”が協同で制作した。まず、被写体となる住民の方に繰り返しインタビューしたものを瀬尾が物語に起こす。それを再度、本人に戻して訂正や調整、書き換えを行いながら朗読。書き直しと朗読を繰り返した声と、この町の風景を重ねるように小森が映像を編んで出来上がったのが本作である。
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作品データ
- 製作年
- 2014年
- 製作国
- 日本
- 初公開日
- 2017年2月18日
- 上映時間
- 68分
[c]キネマ旬報社