レスリー・キャロン
Claire_Jordan
フランシス・クリフォードのベストセラー『慈悲の行為』を、新人劇作家ジョン・モーティマーが脚色。ある仮想の小国のクーデターを通してヒューマニズムの問題を追求する社会劇。監督は「私に殺された男」のアンソニー・アスキス。撮影は「エル・シド」のロバート・クラスカー、音楽は「第七のヴェール」のベンジャミン・フランケルが担当している。製作は「生きていた男」のトーマス・クライド。出演は「ファニー」のレスリー・キャロン、「ナバロンの要塞」のデイヴィッド・ニーヴン、「栄光への脱出」のデイヴィッド・オパトシュ、「恋の体温計は四十度」のジェームズ・ロバートソン・ジャスティスなど。
南米のある国の首都トリュビラシオンにある大統領リベラ(デイヴィッド・オパトシュ)邸に、除夜の鐘を合図にクーデター隊が向かった。国際農場の支配者ヒューゴー・ブライアント(ジェームズ・ロバートソン・ジャスティス)の家では、トム・ジョーダン(デイヴィッド・ニーヴン)、妻クレア(レスリー・キャロン)、エルナンデス(デレク・ゴッドフレイ)、実業家と夫人、役人たちが除夜のパーティーを開いていた。バルコニーに現れた新大統領の背後には、エルナンデスが控えていた。次の夜、トムは家の傍の自動車に負傷したリベラを発見し、クレアには避難者だと説明する。リベラを隠して自分の車で出発したトムは、革命軍に証明書を要求されるが、市役所で会ったエルナンデスのお陰で、証明書を手に入れる。しかし引き返すと、番兵は車内を調べると言い出した。銃火を浴びて車を飛ばし、湖近くのやぶに車を隠したトムは、兵士に囲まれた家にいるクレアを助け出し、リベラのいる自動車に引き返す。トムは彼女にリベラの身分を打ち明け、3人は何度も死地を脱して130キロを逃げのびるが、ようやく国境に達したところで逮捕された。厳しい革命軍兵士の監視のもとで、クレアはトムに妊娠していることを告げる。彼女は過去に無理をして、2回も流産していたのだった。トムは、脱走を決意する。暴力には反対だったトムだが兵士を刺し殺して3人で脱走し、国境を越えてパレアという町に入った。翌日、トムとクレアは病院にリベラを見舞う。リベラはトムに、なぜ自分を助けてくれたのかと聞いた。トムは、人を殺すようなことにはなったが、自分は暴力が嫌いだからだと答える。トムとクレアが新しい生活を胸に描きながら病院を出たころ、リベラは息をひきとった。
Claire_Jordan
Tom_Jordan
Pres._Rivera
Hugo_Bryant
Mrs._Bastain
Dr._Swann
Hernandez
Mr._Bastian
Lt._Gomez
監督
原作
製作
製作
撮影
音楽
美術
編集
脚色
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