ティン・ヴィン
Thieu
ベトナム映画界の新鋭ヴィクター・ヴー監督が、1980年代を舞台に少年少女の淡い初恋と成長を詩情豊かに綴る青春映画。12歳のティエウは、幼なじみの少女ムーンを気にかけているが、うまく思いを伝えることができない。そんなある日、ムーンの家が火事に遭い……。原作は、ベトナムの人気作家グエン・ニャット・アインのベストセラー小説。
1980年代。ベトナム中南部、緑豊かなフーイエン省の貧しい村に暮らすティエウ(ティン・ヴィン)とトゥオン(チョン・カン)は、いつも一緒に遊んでいる仲の良い兄弟だ。思春期を迎える12才の兄ティエウは、幼なじみの少女ムーンのことが気になっているが、うまく想いを伝えることができないでいた。そんなある夜、ムーンの家が火事で焼け落ちてしまい、しばらくの間、兄弟の家で暮らすことになる。ムーンと一緒に過ごす時間は、ティエウの恋心をますます募らせていくが、トゥオンとばかり遊ぶムーンを見てティエウは嫉妬。やがて、幸せだった少年期は突然、終りを告げる……。