歴史ある総合芸術の殿堂パリ・オペラ座の舞台裏に迫ったドキュメンタリー。バレエ団芸術監督の交代、新作オペラ『モーゼとアロン』の1年にわたるリハーサル、降板やストライキなどの難題、そして新星の誕生と、さらなる高みを目指す芸術の巨塔に光をあてる。オペラ座を牽引する総裁ステファン・リスナーや、バレエ団芸術監督バンジャマン・ミルピエとオレリー・デュポンらスタッフほか、世界的オペラ歌手ヨナス・カウフマン、オルガ・ペレチャッコ=マリオッティといったスターたちの姿を捉えていく。監督は数々のドキュメンタリーのほか、「グリフィン家のウエディングノート」としてハリウッドリメイクされた「Mon frère se marie」(未)を手がけたジャン=ステファヌ・ブロン。
ストーリー
世界最高峰のオペラ、バレエ団を誇る総合芸術の殿堂パリ・オペラ座。2016年、振付師バンジャマン・ミルピエがバレエ団芸術監督を辞任し、新たに元エトワールのオレリー・デュポンが就任。オペラ座史上最大規模の新作オペラ『モーゼとアロン』の 1 年間にわたるリハーサル、公演初日直前の主要キャストの突然の降板劇に昇給を要請する職員のストライキと次々に難題が起こり、オペラ座総裁ステファン・リスナーは奔走。そんな中オーディションで将来性を見出されたロシア出身の青年が、新たなスターとなるべく光のあたる舞台へと突き進んでいく。350 年以上もの歴史の中で伝統と格式を重んじながらも、常に新しいパフォーマンスを模索し続ける芸術の巨塔の姿をカメラが追う。