トロイ・ドナヒュー
Matthew_Hazard
「リオ・グランデ」のポール・ホーガンの原作を「連邦警察」のジョン・ツウィストが脚色、「遠い太鼓」のラウール・ウォルシュが演出した西部劇。撮影は「マクリントック」のウィリアム・H・クローシア、音楽を「スペンサーの山」のマックス・スタイナーが担当した。製作はウィリアム・H・ライト。出演は「パームスプリングの週末」のトロイ・ドナヒュー、スザンヌ・プレシェット、「二十歳の火遊び」のダイアン・マクベイン、「魚雷艇109」のジェームズ・グレゴリー、TVのウィリアム・レイノルズ、「侵略」のジャドソン・プラット、「地上より永遠に」のクロード・エイキンズほか。
陸軍士官学校を卒業したマット(トロイ・ドナヒュー)は翌年少尉に任官され、南アリゾナのデリバリー砦に就任した。砦にはまだ新任の隊長が着任しておらず、メンウェアリング中尉(ウィリアム・レイノルズ)が隊長代理をしていた。まもなく中尉は軍馬補給のためベイヤード砦に向かい、翌日中尉の妻キティー(スザンヌ・プレシェット)は休暇でワシントンに発つ。同じ日マットも建築用材伐採に出た。途中マットの一隊はアパッチに襲われ、兵は逃走し、マットは1人窮地を脱した。そして、アパッチのために馭者も護衛も殺され、1人馬車を走らせるキティーを救った。砦への道を探す2人は、ある夜嵐にあい、洞穴で愛の一夜を過ごした。砦に戻ったマットは軍紀の乱れをただすため、猛烈な訓練をはじめた。そんなある日隊長に任ぜられた少佐夫妻とともに、マットの婚約者ローラ(ダイアン・マクベイン)が到着した。しかし最早マットの心をキティーから取り戻すことはできなかった。そして数日後中尉の一隊もアパッチに襲われ全滅した。守備隊はただちにアパッチ討伐に向かったが、かえってアパッチの反撃にあって逃げ帰った。これを知った総指揮官クェイト将軍(ジェームズ・グレゴリー)はマットを使者にたて、話し合いでアパッチをアリゾナの居留地に帰そうとした。マットは酋長に平和の尊さを説き、その熱意にうたれて酋長はこれを承諾した。しかし国境に来ると命令は変更されていた。怒ったマットはワシントンに帰った将軍を追いかけ、インディアンに対する不当な扱いを訴えた。命令は再び変更され、アパッチは無事アリゾナに向かった。マットはしっかりとキティーを抱きしめた。
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Prescott
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