監督、アニメーション
「頭山」がアカデミー賞短編アニメーション部門にノミネートされるなど国内外で高い評価を受けるアニメーション作家・山村浩二の短編集。バレエ・リュスのパリ初演100年を記念した「サティの『パラード』」をはじめ2006~2017年制作の9本を上映。「サティの『パラード』」(2016)のほか、絵本化もされた「怪物学抄」(2016)、オムニバス・アニメーション「TOKYO LOOP」の一篇「Fig(無花果)」(2006)、2011年にテレビ番組『極上美の饗宴 シリーズ琳派・華麗なる革命(1)究極の躍動美~俵屋宗達 鶴下絵和歌巻~』にて放映された「鶴下絵和歌巻」(2011)、2013年に『古事記ガール 日向路を旅する』にて放映された「古事記 日向篇」(2013)、トロント・リールアジアン国際映画祭20周年を記念した「干支1/3」(2016)、アプリのデモンストレーション用に即興的に制作された「five fire fish」(2013)、ノーマン・マクラレンの1949年の作品「色彩幻想」の抜粋を用いた「鐘声色彩幻想」(2014)、舞台用に制作している全4章作品の劇場試作版第1章にあたる「水の夢」(2017)を収録。
ストーリー
エリック・サティが音楽を手がけた100年前のバレエを、サティのエッセイから引用したテキストと合わせ、ウィレム・ブロイカー楽団の演奏に乗せ超現実的バレエ映像として再現を試みた「サティの『パラード』」。架空の中世ヨーロッパの怪物学者による架空の怪物の公文書として怪物たちの生態を描く「怪物学抄」。不思議な動物たちと夜の東京を彷徨う「Fig(無花果)」。俵屋宗達の絵巻『鶴下絵和歌巻』をモチーフに、その構造や込められた意図を読み解いていく「鶴下絵和歌巻」。日本最古の歴史書・古事記のうち日向を舞台にした『禊』『天照大御神』『木花之佐久夜毘売』『海佐知山佐知』の4つのエピソードを描いた「古事記 日向篇」。トロント・リールアジアン国際映画祭が発足した1997~2016年に当たる20の干支の要素が現れては変化する「干支1/3」。iPadアプリ『McLAREN's WORKSHOP』内の『Etching on film』を使って即興的にデモンストレーション映像として制作された「five fire fish」。「色彩幻想」の抜粋を用い、抽象画家Sanaeとのコラボレーションで券売機用のロール紙に視覚的音楽を構築する「鐘声色彩幻想」。現代作曲家ジョージ・クラムによる楽曲『エレキフルート、エレキチェロ、アンプリファイド・ピアノのための「鯨の声」』へのオマージュとして、海中での生命誕生の進化を紡いだ「水の夢」。これらアニメーション作家・山村浩二の短編9作品を上映。
スタッフ
原作、作曲
エリック・サティ
サウンドデザイン
笠松広司
作曲、編曲、演奏
冷水ひとみ
作曲
モーリス・ブラックバーン
作曲、演奏
山本精一
作曲、演奏
上野耕路
作曲、演奏
キャサリン・ヴェルヘイスト
編曲、演奏
ウィレム・ブロイカー
編曲、演奏
G・F・ヘンデル
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
[c]Yamamura Animation
[c]キネマ旬報社