高杉真宙
ナイトウヒロノブ
実話を基にした誉田哲也の同名小説を原作に「にがくてあまい」の草野翔吾監督が「逆光の頃」の高杉真宙主演で映画化。消極的で人生の目的を持てずにいた写真部の高校生・宏伸がパノラマカメラと出会い、モノクロだった人生が鮮やかな色に変わっていく姿を綴る。共演は「三十路女はロマンチックな夢を見るか?」の武田梨奈、「MATSUMOTO TRIBE」の松本穂香、「白鳥麗子でございます!THE MOVIE」の水野勝、「黒崎くんの言いなりになんてならない」の黒崎レイナ、「エキストランド」の吉沢悠、「オケ老人!」の小松政夫。
高校の写真部に所属する内藤宏伸(高杉真宙)は引っ込み思案がたたり、部長の三好奈々恵(松本穂香)に怒られるばかりの日々。人物写真をテーマにした写真品評会も人を撮るのが苦手な宏伸にとっては苦痛でしかなかった。高校最後の夏休みのある日、宏伸は従姉の竹中温子(武田梨奈)が店長をしているリサイクルショップで、今まで見たことがない大きなカメラを発見する。しかし、使い方がわからない宏伸は、温子の勧めで近所の写真館の店主・宮下賢一(吉沢悠)を訪ねる。実はそのカメラは、写真が360度撮れるように改造された世にも珍しいパノラマカメラだということが判明。宮下に使い方を教えてもらい、宏伸は360度撮影を初めて経験するのだった。現像した写真を見て、いままでにない感動を覚えた宏伸は次の日から360度撮影に好適な景色を探し、街を自転車で駆け巡る。やがて、ようやく辿り着いたのは温子の旧友・小出智也(水野勝)が育てるひまわり畑であった……。
[c] 2018 映画「世界でいちばん長い写真」製作委員会
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