「エイリアン」のデザインで知られるスイス出身の画家・デザイナー、H・R・ギーガーの創作の秘密に迫ったドキュメンタリー。ギーガーの自宅やアトリエにカメラを持ち込み、ギーガー本人の証言なども含めて、世界を魅了した作品世界の一端が明かされる。メガホンを取ったのは、テレビドキュメンタリーなどで活躍してきたベリンダ・サリン。
ストーリー
「エイリアン」の造形で、1980年のアカデミー賞視覚効果賞を受賞したスイス出身の画家・デザイナーとして知られるH・R・ギーガー。その作品は世界中のファンを魅了し、数々のアルバム・ジャケットにも使用されるなど、数多くのアーティストたちに影響を与えてきた。 カメラが映し出すギーガーの自宅やアトリエは、まるで宇宙の中心のよう。時間からもぎとられ、閉ざされたシャッターの向こう側にあるこの宇宙では、昼と夜が溶け合っている。彼の王国について知る者は家族と親しい友人たち、そして数名のアシスタントのみ。本作ではそんな“ダーク・スター”の中心へとカメラが入り込む。映画に登場する73歳のギーガーは、所有する頭蓋骨に対して、愛にあふれた感謝を語る。それは彼が抱える暗闇の最深部に旅するためのエンジンのようなもの。しかし、その旅はもうじき終わるだろう、と彼は静かに付け加える。この作品の中のギーガーは、自分の死期が近いことを予見し、その最後の時を静かに楽しんでいるようでもある。2014年5月、74年間の地球上での人生が終わる。その最後の日々を、私たちはここに目にすることになる……。
スタッフ
監督、共同プロデューサー
ベリンダ・サリン
撮影
エリック・シュティツェル
音楽
ペーター・シェーラー
編集
ビルギット・ムンシュ=クライン
録音
マルコ・トイフェン
サウンド・デザイン
ピーター・ブレーカー
プロデューサー
マルセル・ホーン
共同プロデューサー
マーティン・シルト
サウンド・ミックス