なら国際映画祭NARAtive2016作品として制作された、奈良県東吉野村が舞台のドラマ。絶滅したとされるニホンオオカミはまだいると信じる猟師のアキラ。取り憑かれたように狼狩りをしに森の奥深くへ入る彼は、狼の姿にかつての恋人の亡霊を重ねる。監督は「THE SWIMMING POOL」でなら国際映画祭2014審査員特別賞を受賞した、ハバナ出身のカルロス・M・キンテラ。「光」などを監督、なら国際映画祭エグゼクティブディレクターを務める河瀬直美がプロデュースする。主演は「お父さんと伊藤さん」の藤竜也。第4回なら国際映画祭にてワールドプレミア。第30回東京国際映画祭『TIFF マスタークラス』河瀬直美監督スペシャルトークイベント内にて特別上映。
ストーリー
年老いた猟師のアキラは、地元・東吉野村の森では100 年以上もの間目撃されていない狼の存在を信じている。周囲の反対を押し切り会長を務めている猟師会の予算を狼探しに費やし、取り憑かれたように狼狩りをしに深い森へと入って行くアキラ。そこで狼を目の前にした彼は、かつての恋人の亡霊とその狼の姿を重ねるのだった。それから一年が経ちアキラの苦悩が過ぎ去ろうかという頃、猟師会の男達がその狼を発見。狼狩りに繰り出そうとする猟師達に、アキラは狼を生かすよう説得を試みるが……。
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
[c]キネマ旬報社