イタリア各地を舞台に巨匠F・フェリーニへのオマージュを散りばめたドラマ。母親に守られ、世間を知らずに育った20歳のルーシー。母の末期の病を知った彼女は自立を決心するが、うまくいかない。そんなとき、『フェリーニ映画祭』と題した劇場が目に入る。出演は、「ブラック・スワン」のクセニア・ソロ、「マックス・スティール」のマリア・ベロ。
ストーリー
1993年。母親のクレア(マリア・ベロ)に守られ、男の子とキスしたことも、働いたことも、本当の友人を持ったこともなかった20歳のルーシー(クセニア・ソロ)。クレアは自分の末期の病さえ隠し、ルーシーを外の悪い世界から遠ざけてきた。しかし、母の病気に気づいたルーシーは自立することを決心するが、うまくいかず途方に暮れる。そのとき彼女の目に、『フェリーニ映画祭』と題された煌びやかで怪しい劇場が飛び込んでくる。ルーシーは吸い込まれるように劇場に入り、フェリーニの魅惑の世界に心を奪われる。いてもたってもいられなくなった彼女はフェリーニを探すため、イタリア各地を巡る旅に出る。そこではフェリーニ作品の世界に迷い込んだようなファンタジーや悪夢、ラブストーリーが待ち受けていた。真実と虚構が幻想的に絡み合いながら、フェリーニを探す旅は最終地点に向かっていく……。