フレッド・アステア
Bert_Kalmar
「水着の女王」のジャック・カミングスが製作に当り、「ゼンダ城の虜(1952)」のリチャード・ソープが監督したテクニカラーのミュージカル1950年作品で、原題の“Three Little Wordsをはじめ数々のヒット・ソングを生み出した歌曲チーム、バート・カルマー、ハリイ・ルビイの伝記を描くもの。脚本はMGMのミュージカル(「テクサス・カーニヴァル」「みめ美わし」・未輸入)を数多く手がけているジョージ・ウェルズが書き、撮影は「バンド・ワゴン」のハリイ・ジャクスン、音楽監督は「暴力行為」のアンドレ・プレヴィン、舞踊の振付と監督は「ロッキーの春風」のハーメス・パンが担当した。主演は「バンド・ワゴン」のフレッド・アステア、「世紀の女王」のレッド・スケルトン、「踊る大紐育」のヴェラ=エレン、「砂漠部隊」のアーリン・ダールで、キーナン・ウィン(「兄弟はみな勇敢だった」)、グロリア・デ・ヘヴン(「姉妹と水兵」)、デビー・レイノルズ(「雨に唄えば」)、ハリイ・シャノン(「真昼の決闘」)、ポール・ハーヴェイ(「恋は青空の下」)、カールトン・カーペンター(「花嫁の父」)らの他に、歌手のゲイル・ロビンズ、フィル・リーガンらが助演している。
バート・カルマー(フレッド・アステア)とジェッシー・ブラウン(ヴェラ=エレン)は、売り出し中のダンス・チームで、また相愛の仲でもあった。バートはショウの人気者であり、そのうえ作詞もやれば魔術もやるといった忙しさで、とくに魔術には身を入れ自ら『ケンダル大王』と称して舞台に立った。だがその舞台で彼の助手をつとめたピアノ弾きのハリイ・ルビイ(レッド・スケルトン)が、大失敗をしたためバートはクビになってしまった。バートは再びダンスの舞台に戻り、バート=ジェッシーのチームは大統領から花束を贈られるほどの成功をかち得た。だが突如バートは膝の骨を砕き踊れなくなった。ジェッシーは結婚を申出たが、バートは作詞だけで生活する自信がないと断わり、ジェッシーに新しいパートナアを見つけるようすすめた。ジェッシーは怒って去って行った。バートはある日楽譜出版業者アル・マスターズの店を訪れ、そこでピアノを弾いていたハリイと再会した。このとき2人が共作した歌曲《わがうららかなテネシー》が大ヒットとなり、バート=ハリイの歌曲チームが誕生、かれらの人気は忽ち高まって行った。一方ジェッシーはその頃新しいパートナアと舞台に立っていた。バートはハリイと一緒に彼女の劇場へ見物に出かけ、ジェッシーに招かれるままに舞台に立って一緒に歌った。それを機会に2人の仲は再び昔に戻りバートとジェッシーは結婚した。ハリイはバートとの協力もこれで終わりになったと思ったが、ジェッシーが舞台を捨てる決心をしたので、バート=ハリイのチームは破れなかった。やがてハリイも歌手のテリイ(ゲイル・ロビンズ)と婚約した。彼は新作のショウの主役にテリイを推せんしたので、はじめ主役に予定されていたアイリン(アーリン・ダール)は、落胆してハリウッドへ去って行った。その上、テリイはハリイを裏切って他の男と結婚してしまった。バートはかねがね執筆していたショウの台本が脱稿し、上演に張切ったが、ハリイは自分勝手に金主に解約を申し出たので、バートは怒って2人の協力は破れてしまった。ハリイは、ハリウッドのスタアとなったアイリンと結婚した。アイリンとジェッシーは、再び夫たちを結びつけようと努力し、2人の協力は蘇った。そしてバート=ハリイ・チームの一代のヒット《スリー・リツル・ワーズ》が華々しく脚光を浴びた。
Bert_Kalmar
Harry_Ruby
Jessie_Brown_Kalmer
Eileen_Percy
Charlie_Kope
Terry_Lordel
Mrs.Carter
Phil_Regan
Clanahan
Henlen_Kane
Al_Masters
Dan_Healy
Al_Schacht
The Great Mendoza
監督
脚本
製作
撮影
音楽監督
美術
美術
編集
録音
テクニカラー・カラー・コンサルタント
テクニカラー・カラー・コンサルタント
振り付け