二階堂ふみ
壇ノ浦百美
埼玉に対する自虐的な笑いが話題となり、1982年の発表から30年以上経った2015年に復刊し、大ヒットした魔夜峰央の同名コミックを実写映画化したコメディ。二階堂ふみ演じる東京都知事の息子・百美が隠れ埼玉県人の麗と出会い、逃避行を繰り広げる。千葉と埼玉の争いや神奈川、群馬など関東の近県を巻き込んだ壮絶なバトルが展開する。
※結末の記載を含むものもあります。
埼玉から東京へ向かう車のラジオでは、DJが埼玉にまつわる都市伝説を語っている。埼玉県民が東京都民から迫害を受けていた時代。東京の超名門校に通う都知事の息子・百美はアメリカ帰りの転校生・麗と出会う。実は麗は隠れ埼玉県人で埼玉県民が東京に出入りするのに必要な手形の撤廃を目指して活動する組織の主要メンバーだった。
壇ノ浦百美
麻実麗
阿久津翔
菅原好海
菅原真紀
菅原愛海
五十嵐春翔
壇ノ浦建造
埼玉県人の青年
下川信男
おかよ
壇ノ浦恵子
西園寺宗十郎
神奈川県知事
埼玉デューク
エンペラー千葉
監督
脚本
原作
音楽
主題歌
製作
製作
製作
プロデューサー
プロデューサー
撮影
照明
録音
編集
美術
音楽プロデューサー
美術進行
装飾
人物デザイン監修
衣裳
ヘアメイク
ヘアメイク
VFXプロデューサー、ラインプロデューサー
ミュージックエディター
サウンドエディター、フォーリーアーティスト
記録
監督補
制作担当
助監督
アソシエイトプロデューサー
アソシエイトプロデューサー
[c]2019映画「翔んで埼玉」製作委員会 [c]キネマ旬報社
サイタマ県民には、そこらへんの草でも喰わせとけィ!!
という、キャッチーなコピーに誘われて、わざわざご当地サイタマ県の映画館まで行って鑑賞してきました。
(都内の映画館が、都合の良い時間にすべて満席だったというのも大きな理由ですが……)
ご当地まで行っただけの価値は充分にありましたよ。
地元のオバちゃんたちがワサワサと押しかけ、満員になった映画館。
映画が始まっても延々とオセンベをバリバリ食べながら鑑賞しているなんて、やっぱ草加煎餅のふるさと埼玉県のマナーは違うなって感じでした。
周囲のいたるところから、バリボリ、ムシャムシャ喰う飲む音がサラウンドで続くなか、埼玉県をこれでもかとdisるギャグに対して遠慮会釈ない大爆笑の渦。
思う存分、笑い転げて、ストレス発散。最高でした。
冒頭の「ピタゴラスイッチ」みたいなツカミといい、いやよくぞ、これだけのアイディアを絞り出したなと感心しました。
ダレることなく最後までギャグの連発で突っ走り抜いたこの映画。スタッフ全員がワイワイ楽しみながら仕事をしたことの証でしょう。
というわけで、シロガネーゼの奥様も、田園調布のお嬢様も、ヨコハマのお洒落なアニキも、電車でちょっと寝過ごせば、すでにそこは埼玉県なんですから、映画ファンたるもの、現地で「ご当地映画」を楽しむことこそ大正解だと思うのでした。
いやいや、映画館でこれだけ大爆笑したのって、ほんと久しぶり。
※告知※ 今後、私のレビューは「映画コム」のほうに順次移行し、ムービーウォーカーに書いていたものは、移行終了後に削除することにしております。ご了承ください。
よくぞ製作された、振り切れた作品で、モブシーンも含めて満腹感たっぷり。埼玉愛、千葉愛がほとばしり、愛おしいことこの上ない。
その上、有史以前の人外魔境のような群馬県が突き抜けてすごい。ある意味、魅力十分。
むしろ、嫌味たっぷりに描かれる神奈川県のほうが、情けなくも印象悪いなあ。
ぬけぬけと演じ会う俳優陣の濃厚さ、極上。
地上波TV初放映を鑑賞。
二階堂ふみは、主演女(男)優賞もの。
とにかく愛おしい。
小難しい映画で脱ぐより、こういう映画で振り切ってる二階堂がいい。
原作未読ながら、ベルばらの雰囲気を再現すべく、GACKT共々、顔の濃い、つり目気味の沖縄人2人を起用したらしい。
見事に狙いが当たった。
武内監督は、「テルマエ」は今一つと思ったが、本作は良く練られている。