ロバート・モース
J._Pierpont_Finch
シェファード・ミードの原作をエイブ・バロウズ、ジャック・ワインストック、ウィリー・ルバートの3人が共同で舞台用台本にし、これをデイヴィッド・スウィフトが映画用に脚色、スウィフトが製作・監督したミュージカル。撮影はバーネット・ガフィ、音楽は「パリで一緒に」のネルソン・リドル、作詞・作曲はフランク・ローサーが担当した。また振付はデール・モレダ、衣裳デザインはミシェリーヌが担当。出演は「ラブド・ワン」のロバート・モース、新星ミシェル・リー、ルディ・ヴァリー、「ウエスト・サイド物語」のアンソニー・ティーグ、モーリン・アーサーほか。
青年J・P・フィンチ(ロバート・モース)はかなりインチキ者で、人の意表をついていては得意がっている男である。彼はワールド・ワイド・ウィケット会社にやっと就職し、郵便物取扱係を命ぜられた。そこには社長ビグリー(ルディ・ヴァリー)の甥フランプ(アンソニー・ティーグ)がいて、彼もまたフィンチと同様立身出世して社長になろうと張り切っていた。有力な競争相手のフィンチ出現にフランプは戦々恐々、何かとフィンチを失敗に追いこもうとたくらんでいた。やがてフィンチは郵便物取扱室を卒業、自分の事務室を持つことになり秘書ヘディ(モーリン・アーサー)をあてがわれた。彼女は仕事が何も出来なかったが、社長のガール・フレンドであった。それをうまく利用したフィンチは、たちまち首脳部員にふさわしい部屋へ移ることが出来た。昇進を急ぐフィンチは、ローズマリー(ミシェル・リー)という女子社員が彼に首ったけでいることを知りながら、ほっぽらかして、社長に取り入ろうとするのだった。嘘ばっかり並べたてているうちフィンチは、次第に社長にかわいがられるようになった。そして宣伝担当副社長に任命されたのだった。まず第1の仕事は新しい宣伝キャンペーン計画の提出であった。一方フランプは以前テレビのクイズ番組を立案して、却下されたことがあって、これをフィンチに教えて彼の失脚をはかった。首脳部会議の席上、その計画はあわや大失敗になろうとしたが、フィンチは見事に切抜けた。社長が甥の考えた古い案を、フィンチがよく研究して練り直した努力を認めたのだ。だがそのテレビ・ショーは大失敗であった。フィンチのくびは明らかに見えた。ところが恐るべきフィンチは、きわめてずるい手段に訴えてついに取締役会長の椅子を手につかんだのであった。こうしてやっとローズマリーと結婚にゴールインした。
J._Pierpont_Finch
Rosemary_Pilkington
J._B._Biggley
Bud_Frump
Hedy
Benjamin_Ovington
Smitty
Wally_Womper
監督、製作、脚色
脚本
脚本
脚本
原作
撮影
音楽
衣装デザイン
振り付け
[c]キネマ旬報社