サーフィンの聖地ハワイ・オアフ島ノースショアに来る世界屈指の波パイプラインにその名を刻むサーファー脇田貴之に密着。家族を抱え将来への不安もありつつ、パイプラインに全身全霊をかけ今という瞬間を精一杯生きる脇田の生き様を捉えたドキュメンタリー。Los Angeles City Collegeで映画制作を学ぶ一方でサーフィンに魅せられた映像作家・清野正孝が、脇田を通し、一途に一つのことに人生を捧げる狂気と美しさ、そしてサーフィンの崇高さに触れる。
ストーリー
奇跡の7マイルと呼ばれる、サーフィンの聖地ハワイ・オアフ島ノースショア。多くのサーフスポットが連なり世界屈指の波が立ち、中でもパイプラインの波は世界で最も危険で美しい。その波に名を刻んだ日本人サーファーがいる。脇田貴之。彼は海を神聖な場所として崇めるハワイアンたちを尊重し、彼らすら手を出さない巨大で危険な波が来るポイントで波を待つように。人々はその場所をWAKITA PEAK(ワキタピーク)と呼ぶようになった。全員サーファーである家族を抱え、思春期の子どもたちと向かい合い、そして将来への不安もありつつ、パイプラインに全身全霊をかける脇田。サーフィンは内省的な一面を持ち、人を破滅に導くこともあれば、命を豊かにもする。時には敗北し、後戻りすることさえできない現実があるが、それでもなお自分の道を突き進み今という瞬間を精一杯生きる脇田の姿を追う。